これまで彼女とつながるのは簡単ではなかったのです。
しかし今ではすっかり我々が変わってしまったようです。
たぶん誰でも会えるはずです。
ヘミシンカーの皆さん、よろしかったらやってみて下さい。
このワークは2012年12月12日の翌日に行ったものです。
(続く)
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部屋の明かりを消し、目を閉じスタートする。
しかし私は始める前から別の想いにふけっていた。
KOやKBやAKの事だった。
ワークの事はすっかり忘れてしまった。
「もう、済んだ?」
「あっ、はい」
目の前に若いころのオムネクがいた。
人間離れした美しい金星美人だった。
彼女は私の雑念が収まるのを待って
くれていたようだった。
「では行きましょう」
暗黒の宇宙空間にいた。
左側にカボチャのような植物を思わせる
有機的な形状の巨大な物体があった。
中心部の軸に当たる部分から針のように
スマートな宇宙船が飛び出した。
「あれは?」
「ステーション」
「宇宙基地よ」
彼女の声は聞こえるが、姿は見えない。
「それは何処にあるのです?」
「地球と月の中間」
「ラグランジュ点ですか」
「そうよ」
「重力と遠心力のバランスがとれている所」
「いつも其処にいるのですか…?」
訊こうとしたが他のヴィジョンが見えてきた。
テーブルか棚が見える。
そこに二匹のトカゲがしがみついていた。
「これは何ですか?」
「あなた,それ飼ってみたら?」
「は~~?…‥」
非言語交信のようだったが、二匹のトカゲは
私にとって、ネガティブな何かなのかもしれない。
トカゲというよりヤモリみたいだった。
ヤモリは家守を示唆しているのかもしれない。
テーブルはお寺の屋根へと変化し、それから
昔の街の商店街へと変わっていった。
これはいつもの金星パターンだった。
懐かしの日本の景色、セピア色の思い出だった。
オムネクがガイドでもこの懐メロシリーズが
繰り返されるのか。
「またこれですか」
「フフッもう大丈夫よ」
ヴィジョン変わる。
鳥が翼を広げたような怪異な断崖絶壁
の底から私は夜空と星を見上げていた。
翼のように広がった絶壁の真ん中には
暗黒の宇宙に向かって雄叫びを上げている
鳥の頭部を思わせるような奇岩が聳えていた。
「ここはチュートリアの郊外よ」
「金星都市ですね」
いつの間にか金星にいた。
「空や星が見えるのですね」
「当然よ」
「地球とはちがうわ!」
「は~っ?」
何が地球と違うといったのか
わからなかった。
突然、セーラー服の女の子が見えた。
なんて場違いな!
またしても懐かしの日本の光景だった。
「どうして金星は過去と繋がるのですか」
「あなたが未来を見ないからよ」
「何故過去なのです」
「今に生きていないからよ」
「それは私だけではないですよ」
「そうよ」
「地球人は今に生きるという
事ができないのよ」
「何故です」
「トカゲよ」
「さっきトカゲ見たでしょう」
「あなた達はトカゲに飼われているのよ」
「う~~~ん……‥‥」
「それでさっきトカゲを飼って
みろって言ったのですか」
「そうよ」
我々は自由に生き、自由に思考し、
自由に感じ、自由に表現している
つもりでいる。
しかし我々の集合意識も無意識も
トカゲ蛇族にコントロールされて
いるのだ。
レプティリアンの支配は人類に
真実を見せないことにある。
支配されているという事すら
気づかせないことにある。
それは今と未来を見せない
ということなのだ。
彼らは我々が金星と結びつく
ことを心底恐れている。
(続く)
マサト