Guardians of the Galaxy | Just for a Day: 小林真里ブログ

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映画監督/映画評論家 小林真里(Masato Kobayashi)です

ジェームズ・ガン監督

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』鑑賞。





超待望の一本でしたが、期待を上回るファンタスティックな作品で感動。

個人的には、マーベル映画の最高傑作!


てんでバラバラの個性とルックスを持つ型破りでアウトサイダーなヒーロー集団が

銀河を救うため、かっこいいデザインのエイリアンたちに決死の覚悟で立ち向かう!

のではありますが、地球から誘拐された主人公(軽妙でドジだけど腕は立つ)

を筆頭に、緑色のアバターことゾーイ・サルダナ、

一つのセリフしか喋れない巨大な木型エイリアンのグルート、

過激なジョークを好むメカスペシャリストの凶暴アライグマ、

さらに復讐に燃えるハゲの巨漢プロレスラーという、ユニークすぎる魅力的な組み合わせ。

ギャグも満載でコメディ映画としてのレベルも高く、笑いの渦!


エイリアン、異星、宇宙船、どれもカラフルでデザインも秀逸。

スケール感溢れるアクションもマジカルでスリリングで迫力満点。

全編を覆う独特のルースなゆるい空気感も、巧妙なオフビートを創出。

監督ジェームズ・ガンのトロマ仕込みのセンスが洗練され、磨きがかかっていて、

『スリザー』(大好き)の一万光年彼方へ飛躍してしまいました。

マイケル・ルーカーも意外と大きな役で出演(青い)。

恩師ロイド・カウフマンも、『スリザー』に続きカメオ出演。

ロブ・ゾンビも声の出演を果たしています!


さらに言うと、伏線の張り方と明快な回収も要所で効いてます。

SFアクション、コメディ、と同様に、ドラマもハイレベル。

エモーショナルなシークエンスも少なくなく、ちょっと泣けるのです。

「昨日の敵は今日の味方」を派手に地を行く、

敵対していた凸凹なキャラクターの

「フレンドシップ」と「絆」、「パートナーシップ」が今作のテーマですね。


ウォークマンや某青春映画など80年代のキーワードを散りばめているのですが、

「Awsome Tape」こと70年代のヒット曲満載の音楽のテイストは、

ちょっとどうかな?と思いましたが、それもご愛嬌。


こんなスペクタクル溢れる壮大なスペースオペラを待っていた!!!


というわけで、今年のブロックバスター・ムービーでは断トツのナンバー1!

何度でも観たいエンターテインメントな快作が誕生しました。