兄中学三年生 正子小学校四年生
おばあさんと気が合はない兄は、下宿をしたいと云い出しました。
母は、それを聞いて驚きました。
「どうしてそんなことを云い出したの。おばあさんが少しくらいやかましくったって、貴方は自分の部屋で勉強していればいいじゃないの」
と云うと、兄は「自分の部屋と云ったって、玄関だからみんなが出入りする処でしょ。落ち着いて勉強なんかできませんよ」と云いました。
母は、「下宿なんて一口に云うけれど、下宿代はどうするの?」
「僕、考えがあるんです。お母さんに迷惑かけません。」
と云って、二、三日経つと
「白金郵便局で宅訪配達人を募集していたので、行ってみたら合格したんです。学生だからと云ったら、夜は八時から十二時迄働くと良いと云ってくれました。
夜は手当が良くて一円くれるんですよ。」
母はもう何も云いませんでした。
祖母正子の日記を読んで下さる皆様へ
いつも正子の日記を読んでくださいまして、
どうもありがとうございます。
もうじき、正子の大好きだったクリスマスがやってきます。
まりぴょんは、正子にクリスマスプレゼントをしたいと考えました。
生前正子が「もらうととても喜んだもの」・・・それは、この日記の感想でした。
そこで、この日記の感想を正子本人を知らない方からいただけたら、と考えました。
正子はどんなに喜ぶことでしょう。
タイミングの良いことに、36話からは90年前の正子が体験した「明治学院のクリスマス」など、楽しく美しいクリスマスのお話が三話続きます。
コメント欄に正子の日記の感想や、どのお話が面白かったとか、悲しかった等、何でも結構ですので、
皆様のお声を頂ければ幸いでございます。
クリスマスまであと6日、皆様にも心温まるクリスマスが訪れますことをお祈り申し上げます。
まりぴょん
←励みになりますので、クリックお願いいたします。
にほんブログ村