次の日、原っぱにトンボを取りに行く時、文ちゃんが
「トンボ入れる袋があるといいね」と云いました。
「ふくろ?」と私が云うと、「紙の袋でいいんだよ。君がトンボ持つの、こわそうだからさ」と云いました。
私は少し考えて、「私いいこと考えた。ちょっと待ってね。」と云って、原っぱの角にある荒物屋へ入りました。
この店は、時々おばあさんのお使いで来る店で、アメやお菓子、ちり紙から便所のぞうりや、ほうきまで売っている店です。
「正子、みがき砂を買うてきておくれ。」とか、「正子、ふのりをお買うて来て」とか、お使いに行って「野添です」と云えば、何でもくれるお店なのです。
私は、文ちゃんを角に待たせて、中に入りました。
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