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 しばらく見ていたおばあさんは、「ああ、ちょうどお前によかとがあった」と、大きな声を出しました。



 「よか柄じゃ、汚れ目は、目立たんし、型もよか。どれ、お前にちょうどよかろうか」と云って、私の体に合はせようとすると、それを見ていたおじさんが、「おじょうちゃん、何年生?それはちと、大きすぎるんじゃないか?」と云いました。



 私は、自分が三年生にしては小さくて、いつもいつも一番前の席に座るので、自分で「三年生です」と云うのがいやなので黙っていました。



 「三年生じゃけど、ちと、こつぶの方で」

「それじゃ、これはちとでかすぎるよ。


 五年生くらいの子のだから、この位はどうかな」と云って、水色のそれよりも小さい服をこっちに放り投げてくれました。


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