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5、 おじいさんのニワトリ(その1)
おじいさんが、庭の隅に小さい小屋を建ててニワトリを飼っていました。
チャボのつがいで、体が小さく白くて、雄鶏は頭の上に赤いトサカがしゃれた帽子のようについていて、かわいいとりです。
毎朝太陽が出ると、コケコッコーと大きな声で、時を告げていました。
雌鶏は、一日おきに薄茶色の小さい玉子を産んでいました。
たまごは、おじいさんが朝のお味噌汁のお椀に、ポンと割り入れて食べていました。
時々、弟がご飯にかけてもらって食べていました。
エサは、おばあさんが八百屋さんから大根葉の切り落とした物をもらって来ると、おじいさんが庭の隅の石にまな板を乗せて、細かく切ってぬかを混ぜてやっていました。
時々、私たちが晩御飯の時に食べたアサリの殻を、細かく砕いて混ぜてやっていました。
こうすると、たまごのカラが、固くなるからだそうです。
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