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2、 母が働きに出る(その2)
おばあさんは、早くみんなに夕食を食べさせて、早く片付けたがっていました。
おばあさんにとって、食事も仕事の一つでした。
「一度夕食を食べれば、二度食べるとはだれも云はんじゃろ」と云って、夕方になると姉に「早よ早よ、早よせんにや、汽車が出てしまう。」なんて云って急き立てていました。
おじいさんは、お座敷の真中で、箱膳で一人で食べていました。
私たちは、六畳の茶の間で、みんな黙って食べました。
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