丸山珈琲文化祭(MKB)2013 セクションブレンドコンテストとは | 丸山珈琲 オフィシャルブログ

丸山珈琲 オフィシャルブログ

軽井沢を中心に店舗を構え、数多くのスペシャルティコーヒーを扱う丸山珈琲オフィシャルブログ




みなさん、こんにちは。
三代目 ブログ管理人です。


今日はちょっと長話!


丸山珈琲のコーヒー豆一覧表をご覧いただくと、ここ1、2年で「シングルコーヒー」の種類が増えたことに気がつかれると思います。いわゆるストレートコーヒーのことで、単一の国、生産処理場、生産者、農園のコーヒーのことです。

昔であれば「コロンビア」と国名だけでしたが、
最近では例えば「コロンビア(国名)・ウィラ(県)・ピッタリート(町)・ロスノガレス(農園)」そして生産者がリカウルテ・ヘルナンデスさんまで分かっています。ただ、そのままではちょっと長すぎるのでメニューなどでの表記は若干簡略化していますが。

丸山珈琲 オフィシャルブログ
▲ コーヒー豆一覧票

しかし、シングルコーヒーと同じくらい、ブレンドコーヒーもたくさんあるのがお分かりいただけると思います。




バランスが良いのがブレンド? 個性的なのがシングル?
一昔前まではバランスが良いのがブレンド、個性的なのがストレート(シングル)といううたわれ方をしていました。これは事実なのですが、やもすると「ストレートはバランスが悪い。クセがある。」という風に取られてしまっていました。これは誤解でしてストレートコーヒーは単独でも十分バランスの取れたものです。

昔はなかなか良いコーヒー豆が日本では手に入りませんでした。
そのためいくつかの豆を混ぜてそれぞれの豆のウィークポイントを補いあわせ、より良い味のコーヒーを作り出すブレンド技術が必要でした。これはどちらかというと補完作業になります。

最近では出どころのはっきりとした高品質の豆が入手できるようになりましたので、それぞれの個性を生かして新しいカクテルを作るかのような積極的な味作りができるようになりました。




じゃあ、今の時代ブレンドとシングルどっちがいいの?
それは、どちらもいいんです(笑)
ただ、以前とは意味合い、内容が変わってきました。


シングルは…
コーヒーが作られた土地のユニークさを味わうコーヒー。その国、地方、村、農園ならではの独自の味わいを感じることができます。フランスワインで言えばブルゴーニュ。

ブレンドは…
ユニークなシングルコーヒーを混ぜることで新しく生まれる味わいを楽しむコーヒー。ブレンダーの意図も感じながら楽しめます。こちらはフランスワインではボルドータイプと言えるでしょう。



つまり、シングルの素晴らしい個性を理解して初めて、素晴らしいブレンド作りができるのです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



そして今、丸山珈琲では2つのブレンドコーヒーを販売中です。

それがこちら(↓):喫茶メニューの1ページ

丸山珈琲 オフィシャルブログ

もうご覧いただいてお気づきかもしれません。
実はこれ、先月開催した丸山珈琲初の社内文化祭(MKB2013)のあとすぐに実施された、社内のセクション(部署)対抗ブレンドコンテストで見事入賞した2つのコーヒーなんです。それが、購入できたり、喫茶でお楽しみいただけます。


>文化祭の様子は → こちら


先に、ブレンドコーヒーとシングルコーヒーについて書きましたが、従業員は毎日のように、世界の素晴らしいシングルコーヒーと向き合っています。もちろんブレンドコーヒーについても同じですが、なかなかブレンドコーヒーをつくるという機会は、そうありません。

コンセプトをたて、シングルの個性を活かして新たな味わいを作るブレンドづくりを皆で体験し理解を深めるために文化祭で行ったのが、「セクションブレンドコンテスト」です。



◎セクションブレンドコンテスト…

参加部署 : 全11セクションが10セクションで実施(従業員全員参加)
実施期間 : 7日間
銘柄種類 : 7銘柄(会社指定)

<ルール>
 ①豆は指定の7種類から組み合わせ自由
 ②コンセプト、味わい、配合内容、価格を設定し資料提出

<評価>
 味わいの評価  100点
 コンセプト評価  20点 (合計120点満点)

上記のルールに基づいて提出されたブレンドを、オーナー丸山と渡辺品質管理担当の2名が審査を行いました。


一次審査は、カッピング審査!
丸山珈琲 オフィシャルブログ

10種類のブレンドを、同じ焙煎日の豆から作成し、審査員にもどのチームのブレンドかを伏せて行いました。

丸山珈琲 オフィシャルブログ


二次審査は、プレスコーヒーカップ審査!

丸山珈琲 オフィシャルブログ
丸山珈琲 オフィシャルブログ

コーヒーの味わいといっても、カッピングのときと、抽出器具で抽出したコーヒーとでは印象が異なります。より厳正な審査を行うために、プレスコーヒーで淹れたブレンドの評価も行いました。

その結果…
優 勝 : みつばちブレンド《中煎り》 受注センター
準優勝 : 夜桜ブレンド《中深煎り》  小諸店



各チーム、評価の結果、味わいではすべてが80点以上をつけました。
ただブレンドを作るのではなく、事前にブレンドはどのようにして作り上げていくのか、その社内資料に基づいてみんながしっかり作り上げていったことがコーヒーから伺えるほど、組み立ての素晴らしいブレンドばかりでした。




そして、ただブレンドを作る体験をし、結果がでたところで終わりではありません!
審査の結果、どのような評価がされたのか、これをがんばってくれた従業員にフィードバックすることでより理解が深まります。もちろん作っていたときは、他セクションのブレンドと味わいを比較したわけでありませんので、5回のフォローアップ会を開催し、その場を設けました。

丸山珈琲 オフィシャルブログ


みんな、どれがどこのブレンドか分からない状態で、カッピングしました。
文化祭でみんなカッピングを学んだ経験が生きて、カッピングで一生懸命味わいをチェック!

丸山珈琲 オフィシャルブログ


従業員からは、比較して初めて分かるそれぞれのブレンドの個性や、全く違うブレンドができあがる味作りの楽しさなど、活発な意見がいっぱい出てきました。

丸山珈琲 オフィシャルブログ


最後に丸山が総括を!
今回は、お客様に提供する可能性があることを踏まえ、ブレンドという「商品作り」をしてもらいました。販売する以上、味は美味しくなければいけません。しかし、美味しさだけでもいけません。美味しくても、コンセプトとズレていたり、コンセプトが分かりにくくても商品としては不十分です。そして面白くてもお客様が手にしていただけるかは、また別です。

丸山珈琲 オフィシャルブログ

素晴らしい個性があり、美味しいシングルコーヒーでも、組み合わせによって引き立つ味わいも変わります。お客様に喜んでいただくための商品づくりは、豆の理解、味わいづくり、コンセプトや価格設定、そしてそれぞれの合致しバランスのとれたもであることが重要です。


今回の文化祭は、素材の流れ、商品の流れ、製造~抽出、企画~販売、そしてお客様に喜んで頂けるこの仕事の喜びまで、その全てを学べるとても貴重な取り組みになったと思います。


優勝した「みつばちブレンド」に準優勝の「夜桜ブレンド」は、3月21日~4月19日までの期間限定販売です。この機会に、ぜひ一度、お召し上がりください。


◎ みつばちブレンド → こちら
◎ 夜桜ブレンド   → こちら





丸山珈琲 オフィシャルブログ

 [ 阪本義治(著)『新しいバリスタのかたち』 ] 好評販売中!
 ・Cafe&Restaurant 全24回連載の記事を一冊に! こちら で。

 [ 丸山健太郎(著)『コーヒーの扉をひらこう』 ] 好評販売中!
 ・丸山珈琲の歴史、スペシャルティコーヒーや生産国エピソードが盛り沢山。WEB SHOP で。

 [ ブライダルブレンド ] 新登場!
 ・結婚式の引き出物、内祝いも! こちら

 [ 東京セミナールーム ] 最新版のセミナーカレンダー!
 ・無料の試飲会、セミナーなどを開催します。 詳しくは こちら


------------------------------------------------------ < 採用情報 > ------------------------------------------------------


 [ リゾナーレ店 アルバイトスタッフ ] 募集中!
 ・現在、アルバイトスタッフを募集しております。詳しくは こちらの記事 をご覧ください。

 [ 受注スタッフ(小諸店)] 募集中!
 ・現在、スタッフを募集しております。詳しくは こちらの記事 をご覧ください。

 [ ハルニレテラス店 アルバイトスタッフ ] 募集中!
 ・現在、アルバイトスタッフを募集しております。詳しくは こちらの記事 をご覧ください。

 [ 小諸店 アルバイトスタッフ ] 募集中!
 ・現在、アルバイトスタッフを募集しております。詳しくは こちらの記事 をご覧ください。

------------------------------------------------------ < 会員募集 > ------------------------------------------------------

 [ 丸山珈琲倶楽部会員(無料) ] 随時募集中!
 ・シーズン毎に最新情報をお届けする倶楽部会員を募集中(無料)です。 ご入会は こちらから