【クライアント】
６０代 女性 会社員
【症状】
趣味の登山をしていて、膝が痛くなる。整形外科でMRIを撮ったところ、「膝の半月板が損傷している」と言われる。
【施術内容】
加齢とともに増えてくるのが、膝のトラブル。
肩こりや腰痛は、年齢にはあまり関係がないのですが、膝に関しては顕著ですよね。
このクライアントさんの場合、病院での治療は、膝への注射のみです。
ただ、山登りを禁止されているわけではないので、損傷のレベルが極端ではないのだと思われます。
医師に整体を受けることについて相談した結果、「膝以外の施術なら、ＯＫ！」と言われたそうです。
そういった状況だったので、まず一回目は、患部である膝には触らず、関連する部位を中心に施術してみました。
一回目では、正直なところ、症状があまり改善されなかったので、二回目は、施術する意図を説明し、同意の上で、膝にアプローチをしました。
膝の自然な動きを邪魔する、筋膜の癖をリセット。
施術後、「膝が軽くなった！」と喜んでおられました。
では、なぜ医師は、「膝への整体による施術は、ＮＧ！」ということになったのでしょう？
それは、整体のイメージだと思います。
例えば、膝に症状があった場合、無理やり膝の関節を動かしていくようなやり方が、整体のイメージではないでしょうか。
もちろん、それに近い方法論の整体師もいるのでしょうが、まるたけは違います。
無理に関節を伸ばしたり、ひねったりすることには、まったく意味がないので、やらないですからね。
半月板損傷に対して、すべての整体がダメなわけではなく、医師の立場からすれば、強引な整体には、反対せざるを得ないのでしょう。
「一口に整体といっても、いろいろあるんですよ！」
日々、現場でクライアントと向き合っている人間としては、そう叫びたいですね（笑）。