前回、RivaTunerとAtiToolでクロシコのGF7600GS-A256Hのオーバークロック実験
をしました。その際に使用したAtiToolのバージョンは0.24で、nVidia Geforceのクロック操作ができなかったため、RivaTunerでクロックを操作し、AtiToolでエラー発生の有無を確認という手法をとりました。その後、現行のAtiTool 0.26ならば、Geforceであってもクロック操作が可能で、しかもAtiTool上でコアのオーバークロック限界とメモリのオーバークロック限界の両方を確認できる機能が追加されていることが分かりました。これなら、AtiToolだけでオーバークロック実験が、動作確認も含めて可能です。
ということで、こちらからATiToolの0.26を入手
して再度確認してみました。
結論から言うと、コアクロックの上限確認は簡単かつ正確です。自動的にクロックを小刻みに上げながらエラーの発生の有無を見てくれます。また、エラーが発生したら今度は徐々にクロックを下げていってくれます。クロックの当たりがついたところで、VGAコアに負荷を掛けながら、3D Artifact試験を実施し累計で30分以上エラーが発生しないことを確認してくれて安定して使えるクロックを確定できます。感心したのは、単純にクロックの上下をやるだけでなく、コアへの継続的な負荷掛けとその後のエラーチェックを順番に実行してくれることです。これによって、かなり正確なオーバークロック限界が探れるようになっています。
その後今度はメモリークロックの上限を探るわけですが、このとき私の手元ではコアクロックが少し高めに設定されてしまい、メモリークロックがどんどん下げられていって、しまいにはメモリークロックが下がりすぎて描画が崩れるという現象が出ました。(定格400MHzのところ165MHzまで下げられてしまいました)慌ててAbortして、再度Settingよりメモリークロックの上限と下限を設定しなおしました。うちの場合だと下限を300MHz、上限を600MHzに設定してやり直しました。
使ってみた感じだと、先にメモリの上限を探ってから、コアの上限を確認したほうが間違いや事故がない感じです。
その結果得られたGF7600-A256Hのオーバークロック上限はコアが526MHz、メモリが420MHzでした。
この間手動で行った結果とほとんど変わりませんので、ATiToolはなかなかいい仕事をしていると言うことになります。
0.24から0.26へのほんのマイナーチェンジのようにも思えるバージョンアップですが、かなり高機能になっていますね>ATiTool