" INNOCENCE "
監督 押井守
原作 士郎正宗
音楽 川井憲次
企業のネットが星を被い
電子や光が駆け巡っても
国家や民族が消えてなくなるほど
情報化されてはいない近未来
2032年を
理解するための予備知識
ヒトのカラダ
電脳とは
ネットを含む外部からの電子情報を
頭の中の情報として扱うことが出来るように
機械的に補強した脳
情報を扱う職業のヒトの多くが電脳化している
電脳は
情報を誤差なく瞬時に共有でき
声を出さずに会話できるため
有効性が高く広く受け入れられた
しかし悪質なハッキングの可能性も生んだ
アンドロイド・ガイノイドとは
全身が人造パーツで構成され
脳にはAIを搭載した完全な人造人間
義体とは
機械的に補強された体
義体化された者はサイボーグと呼ばれる
アンドロイド・ガイノイドとの差は
脳の生身の部分とゴーストの有無
ゴーストとは
自分が自分であり他人ではない
その根源である意識・精神
魂、人格
公安9課
別名: 攻殻機動隊
存在が公表されていない極秘機関
任務
超法規的活動により犯罪を未然に防ぐ
時に非合法な活動も行う
メンバー
荒巻 : 部長、公安9課で唯一人の完全生身の人間
バトー : ほぼ全身を義体化、元軍人
イシカワ: 電子情報操作のプロ、新人の教育係
トグサ : 本庁から移動してきたデカ上がり、ほぼ生身の人間
"少佐" 草薙素子: 全身が義体、失踪中
2501
電脳を駆使して他人を操り
数々の事件を起こしたテロリスト
通称"人形使い"に関する外務省内の極秘ファイルの名前
少女型愛玩用ガイノイドが所有者を殺害し逃亡
更に警官2名を殺害し立て籠もる
バトーが現場に入る
少女型ガイノイドを発見
自壊しよとするガイノイドを撃つ
***
ガイノイドによる殺人は
今週に入ってから既に8件
いずれも所有者殺害後に自壊
電脳は初期化されていた
メーカーは多量に出回っていた機体を全て回収
いかなる欠陥も存在しないと報告
遺族による告訴は1件も提出されず
すべてのケースでメーカーとの示談が成立
被害者リストの中に政治家
公安関係の退職者各1名が含まれる
よってテロの可能性がある
*
バトーとトグサは問題のガイノイドを洗う
所轄の鑑識から始める
ロボット達は
自ら「故障」する事によって
人間を攻撃する許可を創り出す
ただし その論理的帰結として
倫理コード第3項
人間に危害を加えない条件下において
自らの存在を維持によ
からも解放される
モデルチェンジで新製品が次々と
購入 廃棄されてゆく
廃棄された一部が浮浪化し
メンテナンスも受けぬままに変質してゆく
ロボット達は使い捨てをやめて欲しいだけ
人間は なぜこうまでして
自分の似姿を作りたがるのか
*
次は出荷検査官
を調べに行こうとするが
その直前に出荷検査官は殺される・・・
一応
「 GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊 」
の、続編
話の繋がりはあまりなく
独立した作品とも見れるが
DVDでは
本編の前に前作の紹介を含む
17分の世界観の解説が入る
親切とも言えるが
解説を見なきゃ理解できない映画って
だめでしょ
映像的には綺麗で面白い
けど
草薙素子のいない攻殻機動隊なんて
最後の方に不細工な人形に憑依して出てくるが
本人が言ってる通りトグサじゃ役不足
不足も不足の問題外
定期的に相棒の変わる「相棒」で
水谷豊の方が変わっちゃった、みたいな
チャーリーズ・エンジェルが
全員男になっちゃったくらい問題外
漫画「 攻殻機動隊 」では
01~12話まで全編草薙素子が主役
映画の元になった
06 ROBOT RONDO でも
バトーの相棒は当然 草薙素子
草薙素子は12話で旅に出るが
映画は前作で途中を飛ばして
素子が旅に出ちゃったので
こんなことになっちゃた
漫画に含まれる
お色気とコミカルな部分が削られて
小難しいことを喋り過ぎ
文字で読むなら面白いけど
言葉にされると煩わしい
退屈
期待外れ
2004年 日本映画 99分 制作費 2,000万ドル
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