「 弥勒 MIROKU 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 彌勒 MIROKU "


監督 林海象
原作 稲垣足穂
出演 永瀬正敏/土村芳 *江美留
       大西礼芳   *少年
      水本佳奈子   *少年
    佐野史郎     *放浪画家
    井浦新      *鬼


 多分日本が夢みていた頃
5人の少年(少女?)
  水本、 中里、 土居、 大西
        江美留
土村芳

彼らが見つめるのは
蓮の開花

 この未来の宇宙的出来事が
 間違いなく起こるという事は
 哲学にとっても自然科学にとっても
 疑問の余地がない

 何故なら
 いかなる進化も
 進化としては其の概念の性質上
 ひとつの終局を持たなければならない

 即ち其の目標に其の目的に
 到達しなければならないからだ

  *
「 月世界旅行 」のように
月面に刺さる砲弾
月世界旅行

  ***
 第一部 「真鍮の砲弾」

江美留は空中世界の事を考える
江美留はいつも懸け離れた事ばかり考える

 *
宇宙は丸いとは限らない

三次元空間中における世界点の動きは
四次元時空の世界線によって表される

そんなことも江美留は知らない

 *
親友大西が
本当の母さんに会いに行く
と、水本に言い残し自殺した

死のうと欲する意思がある以上
敢えてそれを留める必要はないと思った


 弥勒菩薩ハ
 今カラ五十六億七千万年ノ後
 釈迦牟尼佛ノ説法ニ漏レタ人々ヲ
 済度スベキ使命ヲ託サレタ

江美留は小説家になろうと決心する
土村芳
 *
  *
江美留は貧乏暮らしの荒れた生活
奈落の底
永瀬正敏

  *
 第二部 「 墓畔の館 」

放浪の画家は
とにかく書け、と言う
佐野史郎

鬼は問いかける
おまえの目指す人間とは何か? ・・・



   井浦新



    500万円で撮ったデビュー作
    「 夢みるように眠りたい
    林海象監督はすごいと思ったが
    「 二十世紀少年読本 」
    「 ZIPANG 」、がイマイチ
    それ以来、久~しぶりに見る林海象映画



   実験的概念的アングラ映画


   ナレーションが多く少々疲れるが
   原点に帰った感じがうれしい



     無垢な少年を乗せ
     夢に向かって飛び立った飛行機は
     時の流れに飲まれ落ちて行く
     どこまでも、どこまでも


 彌勒


2013年 日本映画 87分 白黒



    お経には
    五十六億七千万年後とは書いてない
    後の人が適当に計算して
    こんなもんだろうとはじき出した


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