「 祖谷物語 おくのひと」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 祖谷物語 -おくのひと- "


監督 蔦哲一朗
出演 武田梨奈
   田中泯
   大西信満
     石丸佐知
     美輪玲華
    河瀬直美


木々の間を舞う雪
山奥のお社を詣り
獲物を捌く蓑を着た男泯

その帰り
雪道から滑り落ちた車を見つける
フロントガラスを突き破り息の絶えた女

泯は車の外に赤子を見つける

 ***
囲炉裏のある板の間で
目を覚ます莉奈
武田梨奈

川から汲んで来た桶の水を
土間の水瓶に入れる

釜戸で炊飯
泯が帰って来る

梨奈と泯の住まい
朽ちそうな茅葺屋根の民家
茅葺屋根

 *
山間を走る(定期観光?)ボンネットバス
 ( 途中下車は要予約 )
狭く曲がりくねった道路
崖崩れの跡
ボンネットバス

乗客1人
都会生活に疲れた男大西

 *
梨奈は長い山道を歩いて下り高校へ
途中に名頃の集落、かかし村
名頃

高校
同級生の佐知
都会に憧れる
石丸佐知

 *
村外れに住むマイケルさん
外人などをいっぱい集めて
自給自足の共同生活
自然保護運動を展開
開発業者と対立

 *
山奥のお社を詣る泯
酒を奉納
かずら橋を渡って帰る
かずら橋

 *
村人悲願の京上トンネル工事が進む
 ( 酷道の異名を持つ国道439号 )
マイケルらは工事反対のシュプレッヒ・コール
 ( うるさい、ほっとけ )
京上トンネル

 *
村の農作物は
山の動物による被害が甚大
鹿とか猿とか
猟銃免許を持つ人は狩に駆り出される

 *
木を切り倒す泯
倒した木は割り箸工場へ

 *
佐知の実家は
ひなびた旅館"かずらや"
かずらや

その旅館で
マイケルは工事関係者と話し合い
 (無)計画造林で山の生態系が変わり
 動物が畑を荒らすようになった
 トンネルはどんな変化をもたらすか

将来の判断は誰がする?
地元住民か、外者か、猿か、

 *
夜中に道に迷った大西は
梨奈&泯の家にたどり着く

 *
梨奈はトルネル屋の後継から
中古50cc原動機付自転車をもらう

 *
泯はもう老齢
梨奈は進路を決める時期・・・



   美輪玲華



   "祖師谷物語"だと思ってた
   "祖谷物語"だった
   世田谷が舞台じゃなかった

   祖谷(いや)は徳島県南西の山間部
   岐阜県白川郷、宮崎県椎葉村と並ぶ
   日本三大秘境の1つ

   秘境とは言えど
   秘境を売りにした観光地化が進む

   山の中の不便そうな所だけど
   人の訪れたことのない、まだよく知られていない地域
   ではない
   もはや秘境ではなく元秘境



   裸の島みたいな生活
   時代設定はいつだ?

   京上バイパスが開通したのは2001年
   舞台は2000年前後?



   評価は高い

   でも
   秘境を描きたいがために
   ちょっと作り過ぎ

   ゆっくりし過ぎで長過ぎ


   かかしが歩き出したのは夢?
   川に増殖する光物体は何?
    発光バクテリアらしいけど
   最後に畑を耕しているのは誰?

   何を伝えたいか分からない  

   開発の進む祖谷に対して
   主役がどう思っているか
   何も描かれず
   テーマが分離しいてる


   3年かけて真面目に撮影したのは分かるが
   もっと脚本の脈絡を考えた方が良かった
   

 武田梨奈  


2014年 日本映画 169分
 日本映画プロフェッショナル大賞 新進女優賞受賞



     大多数の田舎の人は
     生まれたのがたまたま田舎だっただけで
     田舎が好きで其処に住んでるわけじゃない


     もっと便利に暮らしたい     
     便利になるトンネルが開けたい
         うち(安曇野)から東京へ行くのに
         子供の頃は松本へ出てから4時間かかった
         今は松本から2時間半で行ける

         三大秘境の一つ白川郷
         うちから行くにはまず高山市に出る
         高山市まで直線距離なら60kmだが
         真ん中に北アルプスがある
         子供の頃は峠を越えて3時間近くかかったが
         今はトンネルを抜けて2時間弱で行ける

     トンネル大歓迎



     映画では
     折角射止めた鹿を
     食わずに埋めてた
      新鮮な鹿肉はうまいのに

     信州の農作物も
     山の動物により被害を受ける
     山では毎年狩が行われる

     信州大学の研究によれば
      罠で獲った鹿の肉より
      銃で撃った鹿の肉の方がうまい
     要するに
      苦しまずに死んだ鹿の肉より
      苦しみながら死んだ鹿の肉はまずい

     やっぱり
     "ぴんぴんころり"が一番


 祖谷
      いや