監督 新藤兼人
出演 乙羽信子
殿山泰司
子供二人
夜明け前
テンマ船で隣の島から水を運ぶ夫婦
瀬戸内の小~さな島に子供2人と4人暮らし
朝食後
テンマ船で子供を学校のある島へ送り
また水を汲んで帰り、山の上の畑まで運ぶ
水がなくなったら、また運び上げる
畑の芋に水をあげる
また水を運び上げる
畑の芋に水を上げる
また水を運び上げる
転んで半分こぼす
殴られる
子供を船で迎えに行き
水を運ぶ
隣の島で秋祭り、正月が来て
小~さな島では山の斜面を開墾する
隣の島では桜が咲いて
小~さな島では麦を刈り取る
そしてまた夏が来て
長男は病に倒れる・・・
始まって30分黙々と
働く二人を映し続ける
家族間での会話が全くない
唯一殿山がしゃべったのは「よいしょ」
こどもは学校では歌を歌う
でも家ではしゃべらない
小~さな島に雨が降り続いても
隣の島から水を運ぶ
これは苦行か ?
いにしえの神との契約か ?
そこは沈黙の島 ?
何かの神話 ?
何だろう
何か凄い
それでも人は生き続ける
今日も明日も水を運び続ける
![$0・・映画toほげほげ-裸の島](https://stat.ameba.jp/user_images/20110215/23/marumaruhiko/3b/c8/j/t02200096_0800034811052633124.jpg?caw=800)
1960年 日本映画 95分 白黒
モスクワ国際映画祭 グランプリ受賞
メルボルン国際映画祭 グランプリ受賞
マンハイム映画祭 グランプリ受賞
リスボン映画祭 銀賞受賞
ベルリン国際映画祭 銀賞受賞
1950年、新藤は殿山等と近代映画協会を設立するが
約10年、資金調達に行き詰まり
ならば解散記念にと550万の低予算でこの映画を作り上げた
結果、モスクワ国際映画祭でグランプリ受賞
62カ国から買い手がつき、それまでの借金を返済
近代映画協会はその後も存続する事になった