" the jacket "
監督 ジョン・メイバリー
音楽 ブライアン・イーノ
出演 エイドリアン・ブロディ
キーラ・ナイトレイ
ジェニファー・ジェイソン・リー
ダニエル・クレイグ
湾岸戦争
イラク、1991
混乱の戦場
頭を撃たれるブロディ
27歳、ヴァーモンド出身
生死を彷徨うが蘇生
逆行性健忘と心的抑圧が残る
家族はいないが
とりあえず故郷へ
*
ヴァーモント、12ヵ月後
林間の雪の道を歩くブロディ
故障した車
横に佇む少女、名はキーラ
母はクスリの過剰摂取でふらふら
プロディは車を修理
少女が認識票を欲しがったのであげる
*
プロディは男の運転する車をヒッチハイク
しかしその車は
パトカーに止められる
*
裁判所
被告席のブロディ
巡査が撃たれたのは3回
ほぼ即死でした
断片的かつ混乱した記憶
犯人は車を運転していた男だったような
ブロディは記憶を遮断しています
これは湾岸戦争症候群です
ブロディが犯人でも
責任能力はありません
心神喪失が認められ無罪となり
犯罪者専用精神病院に収容される
*
昼夜を問わず薬漬け
そして、深夜
拘束ジャケットを着せられ
薬を打たれ
死体安置引き出しに閉じ込められる
混乱した過去
幻覚、幻想の3時間
*
昼間はホールでボーっと
ホールには
物静かで沈着な医師ジェニファーとか
馴れ馴れしく明るく
よく喋る殺人未遂犯ダニエルとか
*
夜はまた死体安置所で
拘束ジャケットを着せられ
薬を打たれ引き出の中へ
幻覚、幻想
*
気がつけば
冬の野外
ダイナーの前
出てきた女性
ブロディに声をかける
彼女の車に乗る
ブロディには行く所がない
彼女の家へ
すさんだ生活
彼女が酔いつぶれた後
ブロディは
部屋の中で自分の認識票を見つける
彼女はキーラ?
だとしたら今はいつ?
混濁する記憶
幻覚、幻想・・・
死ぬ少し前に未来を覗き
自分の死因を探る
タイム・スリップ・SFミステリー
近い未来を予感することは
誰にでもある
それが漠然とした感覚だとしても
意識だけが未来に飛ぶなら
なんとなく分かるが
肉体ごと飛ぶのはどうも
単なる予知夢と解釈した方が
すっきりする
最後は
何はともあれ
緊急に
外科医に診せるべきだった
人間は
我が身に起きた苦労話をするために
がんばって生きている
つらいことも乗り越えて
ダニエル・クレイグが
脇役で出演
007でブレイクする1年前
2005年 アメリカ映画 103分 制作費2,900万ドル
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