= 誤作動による暴走を防ぐ安全設計
監督 シドニー・ルメット
出演 ダン・オハーリー
ウォルター・マッソー
ヘンリー・フォンダ 大統領
ラリー・ハグマン 大統領の通訳
ニューヨーク市
530 AM
闘牛場
殺される牛に怯えるダン
闘牛士の顔は見えない
*
いつもの悪夢
ダンは目覚める
自宅のベッド
横には静かに眠る妻
***
いつか闘牛士の顔を見れば
きっと悪夢は終わる
退職すれば
もっと簡単に悪夢は終わるだろうが
ダンは統合参謀本部の将軍
国防会議は10時から
そろそろ家を出ないと
*
ワシントン, D.C.
530 AM
核戦争ついて議論を交わす正装の男女
晩餐会後の雑談
冗談交じりでマッソー教授
核戦争ともなれば
6000万の犠牲はやむを得ない
それでも4000万は救える
米国民1億人が
ソ連に皆殺しにされるよりまし
いつのまにか朝
国防会議は10時から
そろそろおいとましないと
*
オマハ, ネブラスカ
530 AM
オファット米空軍基地
副責任視野カシオ大佐
責任者ボーガン将軍
今日は口うるさい調査委員の議員が来る
ナップ氏も自社の装置を見に来る
*
アンカレッジ, アラスカ
530 AM
米空軍基地
くつろぐパイロットたち
搭乗命令
次々に離陸する戦闘機
*
これは支援爆撃機による
通常偵察
各機 4個の核弾頭つき
空対空ミサイルを搭載
水素爆弾を2個搭載
24時間態勢で敵の攻撃に備えている
オファット米空軍基地で
議員に説明するボーガン将軍
ナップ社の最新人工衛星監視システムを披露
オファット米空軍基地は
監視システムの拠点
システムが高度化すれば
誤作動を見つけ難くくなる
チェックにチェックを重ねるが
最終責任は大統領に委ねられる
しかし複雑すぎ全部は把握できない
調査委員の議員はそこが心配な点
*
監視システムが
ハドソン湾の未確認機を表示
確認できるまでは敵とみなす
戦闘準備段階はまず第1段階のブルーに入る
支援爆撃機に知らせ
彼らは危険回避地点へ向かう
この程度のことは
月に6回ほどある
旅客機であることがほとんど
未確認機が危険回避地点まで来るのは
20回に1回
ほとんどは その前に確認できる
危険回避地点は
対ソ連防衛境界ライン
支援爆撃機その地点へ飛び
命令があるまで旋回する
命令がなければ通常の偵察を続ける
未確認機が危険回避地点を超えた場合
戦闘の開始は
フェイル・セイフ装置を通して行われる
コンピュータが制御された
大統領の命令語のみで作動し
ほかの誰も妨害できない
*
ペンタゴン国防会議会場
会場にも監視システムの映像
スウェンソン国防長官も到着
まず
国防省の民間助言者マッソー教授から報告
民間への攻撃は最小限にする
限定戦の必要性について
ダン将軍は
水爆による限定戦は不可能と主張
*
未確認機は危険回避地点に近づき
レーダーから消える
戦闘準備段階はイエローに引き上げられる
間も無く
未確認機は航路を外れた旅客機と確認され
戦闘準備は解除される
しかし
支援爆撃機 数機が帰還せずモスクワへ向かう・・・
![未知への飛行](https://stat.ameba.jp/user_images/20150414/23/marumaruhiko/d4/2a/j/t02200124_0800045013276448941.jpg?caw=800)
近未来SFサスペンスとして作られたが
科学技術が映画の設定を超え
今見るとSFには見えない
確実な攻撃を行うためのシステムに
異常が生じ
間違った攻撃命令を出された時
対処すべき方法は?
誤った命令で
水爆を搭載した戦闘機がモスクワへ向かう
対応に追われる米国政府を描いたサスペンス
邦題は
"未知への飛行"だが
"爆撃への飛行"の方が内容に即している
未確認機は
カナダ上空を通過して
米国に近づいいるけど
カナダは何も対応しないの?
米国はカナダとは
何の連携もとらないの?
話の大筋が
同じ年に公開された
「 博士の異常の愛情 」に似てる
ただしコメディ色はない
大統領が下した
突飛な選択
そんなことで
ソ連に許してもらえるなら
まだまだ良かったよ
スタンリー・キューブリックの方が
やはり一枚も二枚も上手だ
![ヘンリー・フォンダ](https://stat.ameba.jp/user_images/20150414/23/marumaruhiko/c8/5f/j/t02200124_0400022513276450137.jpg?caw=800)
1964年 アメリカ映画 102分
![モスクワへ](https://stat.ameba.jp/user_images/20150414/23/marumaruhiko/41/d3/j/o0400040013276451047.jpg?caw=800)
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