" BU・SU "
監督 市川準
出演 富田靖子
大楠道代
伊藤かずえ
高嶋政宏
丘みつ子
イッセー尾形
藤代美奈子
伊豆の海岸を田舎駅に向かう靖子
見送る母みつ子
無愛想な靖子
電車は靖子を東京へ
大きな鞄を肩にかけ
都会を歩く靖子
田舎の思い出が頭をよぎる
***
置屋の女将道代
年頃の芸者かずえ
道代は靖子の叔母
靖子はここで住み込みの芸者見習い
高校に通いながらの
*
初登校
伊豆では いろいろあった
母、死んだ父
靖子は故郷から逃げた
不安
初めての顔顔顔
靖子は殻に閉じこもる
ホームルーム
学校はもうすぐ文化祭
今年は百周年記念
*
ボクシング部高嶋
ホームルームには遅刻
実行委員美奈子のカレシ
*
座敷
踊るかずえ
靖子は中居の手伝い お運びさん
浮かれる社長連中
白けた顔の尾形
かずえは大物政治家の私生児
*
道代女将に
尾形はかずえをくれと申し出る
*
かずえが話しかけても靖子は答えない
陰気くさい
かずえと靖子は従姉妹同士
*
学校でも靖子は口をきかない
下らないガキばかり
踊りの稽古では顔を上げない
靖子は無表情・・・
"ぶす"はトリカブトの根
漢方で鎮痛剤として使われるが
用法を間違うと
神経が麻痺し無表情になる
転じて
愛想のない無表情な女性を
"ぶす"と呼ぶ
靖子はなぜ
"ぶす"になったのか
女は愛嬌
細工の不良は
笑顔で補える
この世界には
下らない奴らが溢れてる
下らない人間に
媚びなど売りたくない
CM監督市川準の映画初監督作品
大林宣彦が撮る予定だったが
他の撮影が長引き市川準が代役に選ばれた
細かいカットの挿入など
映像編集がCM監督っぽい
大林宣彦とは作風がかなり違う
微妙な結末
1987年 日本映画 95分
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