「 麦秋 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 麦秋 "


監督 小津安二郎
出演 原節子  長女
   笠智衆  長男
   淡島千景 節子の友人、女将
    三宅邦子  長男の妻
    菅井一郎   間宮家主
    東山千栄子  妻
    杉村春子


北鎌倉、春
7人家族の朝の風景

初老の鳥好き間宮一郎
細君、    千栄子
 長男、    智衆
 長男の細君、 邦子
  智衆の子供2人
 長女、    節子

智衆は勤務する都内の病院へ
節子は勤務する都内の会社へ
智衆の長男は小学生へ
それぞれ家を出る

間宮は隠居の身
智衆の次男の世話を焼く

 *
節子は貿易会社の専務の秘書

専務室に来訪者
専務行きつけ築地料亭の女将の娘、千景
節子とは学生時代からの友人
話題は同級生の結婚
節子と千景はまだ独身
専務が茶化す
 そぬめそぬめ
 売れ残りがふたり集まって

 *
智衆、邦子、節子、銀座で食事
智衆は堅物
 戦後女性が図々しくなった、、とか
 そんなだからお嫁に行けない、とか

 *
間宮の兄が奈良から北鎌倉に遊びに来る
歯はないしずいぶん耳が遠い

話題は節子の結婚について
節子はもう二十八
 嫁にゆこじゃなし婿取ろじゃなし
 鯛の浜焼食おじゃなし、、、ハゝハゝハ

 *
間宮夫婦は兄を連れて
去年(1950)12月に竣工したばかりの
銀座の歌舞伎座へ

 *
節子は千景の家へ
料亭とは棟続き
淡島千景

料亭に飲みに来ていた専務
節子は挨拶
専務はお見合いの話を持ちかける

これがなかなかいい話
節子より兄智衆が乗り気・・・



   原節子



   笠智衆が若返った
   こんな役も出来るんだ



      腕白だった子供が
      いつの間にか大きくなって
      いつの間にか大人になって
      結婚して子供を作って
      かわいかった子供が
      いつの間にか大きくなって
      いつの間にか大人になって
      結婚して子供を作って


      親に世話をやかれ子供は大きくなり
      いつの間にか時が流れて
      子供の世話になって老後を暮らす



   これはストーリーそのものよりもっと深く
   輪廻というか無情というか
   そういうものを描きたかった

   芝居も余白を残すようにして
   その余白が後味のよさになるようにと思った
                by 小津安二郎


 麦秋


1951年 日本映画 124分
 ブルーリボン賞 主演女優賞、助演女優賞、監督賞受賞



    麦秋は
    秋の字はついているが
    季節は初夏



      原節子さんのご冥福をお祈りします