監督 前田司郎
出演 井浦新
窪塚洋介
市川実日子
倉科カナ
内田慈 仏具屋の店員
高良健吾 風呂の男
山道に止めた車
ため息をつく井浦
おもむろに車を出
高架から下を覗き込む
*
はるか下の地面で
うつ伏したまま動かない井浦
*
部屋で自分で作った
スキヤキのつもりの鍋を食べる窪塚
怪訝な顔で鍋を見つめるカナ
それはスキヤキじゃないよ
肉はブタだし
***
棒状の木を削る窪塚
今日は井浦が来ることになっている
何でか知んねえけど
*
スケボーを抱えてやってきた井浦
乗るだけなら乗れる
動いてると乗れないけど
棒状の木を削り続ける窪塚
井浦さん何しに来ただよ？
別にあれ
窪塚は木を削って弓を作ってる
何でかわかんないけど
窪塚は井浦に恨みがある
許したわけじゃないからな
葬式以来だろ、10年だぞ
15年だよ
俺は縁切ったんだよ
また繋げば
井浦さん何しに来たんだよ？
何していいか分からなくて
何もすることなくなっちゃって
*
話題は昔の恋人に飛ぶ
井浦さんは連絡取ってんの？
*
喫茶店で
男の隣につまらなそうに座る実日子
間合いを見計らい
男に結婚する気はないと断る
*
窪塚はジャングル冒険ドキュメントを撮るのが夢
秋葉原でカメラを見ようと思ったが
どこを歩いたか河童橋のような
井浦が見つけたのは仏具屋
井浦感激
店員が愛想を尽かすまで
仏像を食い入るように見る
何とか如来坐像を購入
*
そんなこんなで
窪塚は車でどこかに行こうかと
車を持ってる知り合いは井浦さんしかいないし
カナは行くかどうか分からないし
２人だけでは何だから他にも誰かを誘おうかと
でも友達はいないから
窪塚は井浦に昔の恋人実日子を誘わせる・・・
戯曲家脚本家前田司郎の
初監督作品
まったりと進む時間
噛み合わない会話
絶妙の間
笑える
笑えて泣ける？人情/喜劇
投げたブーメランは
帰って来ない ？
結局
過去も未来も
判らないまま
今は過ぎてゆく
人生って
こんな感じだよね
2013年 日本映画 111分
・