「 シルク 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " SILK "


監督 フランソワ・ジラール
音楽 坂本龍一
出演 マイケル・ピット
   キーラ・ナイトレイ
   役所広司
   芦名星
   中谷美紀


雪の中
天然の温泉に浸かる星
$0・・映画toほげほげ-芦名星


 1862年、フランス
軍の休暇で故郷に戻ったマイケル
初めてキーラと会い
半年後に結婚を誓う
$0・・映画toほげほげ-キーラ・ナイトレイ

その頃
彼の村の実力者が蚕糸工場を再建

工場は儲かったが
微粒子病で欧州の蚕が大量に死亡

マイケルは
アフリカでの蚕卵の買い付けを頼まれる

マイケルは除隊
キーラと結婚

数週間後エジプトヘ
1ヵ月で卵を手に入れ帰郷
しかしその卵も微粒子病に冒されていた

マイケルは
日本の完璧な蚕卵の買い付けを頼まれる

馬車に乗りセニーで国境を越え
ウィーンから列車に乗りモラヴィアを抜けキエフへ
キャラバンを雇いロシアの雪原4,800kmを超え
中国との国境沿いにアムール川を下り
ウラジオストクの港から密貿易船に乗り海を越え
酒田の港に着く

最上川を船で上り
岩手県猊鼻渓を通過し
山形の雪原を馬で越え
山を越え峠を越え
信濃の山村に着く

マイケルは
英語が堪能な役所の屋敷でもてなしを受ける
彼の世話役は星
$0・・映画toほげほげ-芦名星


卵を入手したマイケルは帰国
金持ちになる
でも
星の顔が忘れられない


日本は江戸末期
日本の政情不安がモリナーの耳に入る
今後、蚕卵は入手困難になる可能性あり

マイケルは再び日本へ・・・



   $0・・映画toほげほげ-芦名星



   1853、黒船来航
   1859、西洋との本格的な貿易を開始
       蚕の卵も正規ルートで輸出されるようになる
       欧州の主な輸出国はフランス、イタリア
   1864、フランス軍、横浜に駐屯を開始
   1867、大政奉還
   1869、スエズ運河完成
       日本から欧州まで20日で行けるようになる



   細菌学者ルイ・パスツールは
   研究用の蚕の卵を江戸幕府から贈呈された



    村のオープンセットは
    信州松本に作られた
   
     信州では昔から岡谷などで蚕糸産業が盛んで
     その原料として松本平では養蚕が盛んだった

     僕が小学生の頃は
     家の近くにも蚕の餌となる桑の畑がたくさんあった
     町で一番大きな建物は繭を保管する絹糸倉庫だった



    映画の中の日本人は
    日本人が演じているので日本語を喋る
    でも
    フランス人はフランス人が演じていないので
    全員英語を喋る



    交通機関が発達していなかった江戸時代
    日本海から信州に入ろうとすれば
    糸魚川に上陸し川に沿いに入る
    酒田に上陸したなら
    海沿いを糸魚川まで歩き
    やはり川沿いに入る

    わざわざ峠は超えない



   映画の主題は貿易ではなく色恋
   異国で浮気をする男が主役

   フランスと日本を行ったり来たり
   主舞台はフランス

    3度の長旅を
    わざわざ3度とも
    危険の多い冬に行なったのは
    旅の途中で卵が孵化しないように



   浮気相手が忘れられずモヤモヤする男と
   モヤモヤする夫にモヤモヤする妻を描く   


 $0・・映画toほげほげ-芦名星


2007年 アメリカ/カナダ映画 109分 製作費2,000万ドル