" VOLAVÉRUNT "
volavérunt = 飛んだ (ラテン語)
監督 ビガス・ルナ
出演 アイタナ・サンチェス=ギヨン
ペネロペ・クルス
ジョルディ・モリャ
ステファニア・サンドレッリ
"着衣のマハ"
" 裸のマハ "
フランシスコ・デ・ゴヤの1800年頃の作品
1802年の7月
スペインは輝いていた
国王カルロス4世53才
王妃マリア・ルイーサ50才
皇太子フェルナンド17才
1400年代から続く名門で美人の誉れ高い
カイエターナ・アルバ公爵夫人40才は
権勢を誇っていた総裁マヌエル・デ・ゴドイ35才と
名声並ぶものなき宮廷画家ゴヤ56才の
2人の愛人として世の注目を集めていた
7月23日
お金持ちアルバ公夫人の館で晩餐会
総裁ゴドイもいる
ゴヤもいる
フェルナンド皇太子もいる
ゴドイの愛人ペピータもいる
その夜
アルバ公爵夫人は高熱を出し急死
当時アルバの館に
アトリエを提供されていたゴヤの絵の具には
有毒な物もあり
アルバの死は毒殺が疑われた
アルバを妬む者は多かった・・・
マハは人名ではなく
女性を表す一般名刺
"裸のマハ"は
西洋で初めて陰毛を描いた絵画として
社会的問題となり
1901年まで一般公開されなかった
誰に依頼をされて書いたのか
誰がモデルか
異端裁判にまでなったが
ゴヤは口を割らず
裁判はうやむやに終わった
アルバ公夫人がモデルであるとも言われたが
彼女はフランスの流行を真似て
陰毛を抜いていた
後日、絵がゴドイの家に有ったことから
ゴドイの愛人ペピータが
モデルであるの説が広まった
"裸のマハ"にまつわるエトセトラ
を描いた映画
登場人物は実在だが
内容は推測
歴史に疎い僕には
誰が誰だか
分かるまで時間がかかった
オープニングとエンディングを
陰毛でかざる
画期的な作品
1999年 スペイン/フランス映画 90分