" Joan of Arc "
監督 リュック・ベッソン
音楽 エリック・セラ
出演 ミラ・ジョボヴィッチ
ジョン・マルコヴィッチ
フェイ・ダナウェイ
ダスティン・ホフマン
ジャンヌ
1412年、フランスの農家に生まれる
その頃
フランスとイングランドは
百年にわたり
領土を争っていた
1420年5月
イングランド王・ヘンリー5世と
フランス王・シャルル6世は
トワロ条約を結ぶ
その条約によりシャルル6世の死後
イングランド王がフランス王を兼ねるとされた
1422年秋
ヘンリー5世急死
2ヶ月後シャルル6世も急死
ヘンリー6世がイングランドとフランスの王となる
しかし彼は1才に満たなかった
シャルル7世は自分こそフランスの王である、と
イングランドに反旗を翻す
イングランドは
フランス・ブルゴーニュ公と手を組み
それに対抗する
フランスは再び戦乱時代となる
この頃から
ジャンヌは天使の声を聞くようになる
1925年
ジャンヌの住む村は
イングランド軍から焼き討ちされ
姉が殺される
1428年
ジャンヌはシャルル7世に
自分は神の使者である
あなたを王にする使命を授かった
と手紙を送る
ジャンヌが神の使者であるとの噂は
既に民衆の間に広がっていた
シャルル7世はジャンヌに会い
彼女のカリスマ性を目の当たりにし
彼女を利用しようと考える
1429年4月
ジャンヌは
イングランド軍に包囲されていたオルレアンの戦いに参加
フランス兵を鼓舞し勝利へと導く
同年6月
パテーの戦いに参加
同年7月
シャルル7世の戴冠式を実現させる
王冠を手にしたシャルル7世は
イングランドとの戦いに消極的になる
兵も民衆も戦に疲れ始める
しかし
ジャンヌは強行にパリ奪還を主張
軍内でも国内でも孤立してゆく
1930年5月
コンピエーニュの戦いで
ジャンヌ率いる軍は孤立
彼女はブルゴーニュ軍に捕えられる
身柄はイングランド軍に引き渡され
ルーアンのブーヴルイユ城に監禁される
1431年2月
司教によるジャンヌの異端審問裁判が始まる
教会はジャンヌを異端と判断しかねた
イングランド軍は極刑を望んだ
同年5月24日
ジャンヌは異端の判決を受けるが
教会の指示に従い懺悔改宗
極刑を免れる
同月28日
それを不服としたイングランド軍は
ジャンヌを無理に男装させ
改宗の意志が偽りだったと主張
同月30日
ジャンヌは異端者として教会から破門され
イングランド軍から死刑を宣告され
ヴィエ・マルシェ広場で火あぶりにて焼死
享年、19才
その500年後
ジャンヌはバチカンにより
聖列に加えられた
この時代、正式に姓はなく
何処何処の誰々 とか 何々の誰々
と呼ぶことが多かった
信濃の権兵衛とか
弓矢の太郎兵衛とか
ジャンヌの父が
アークのジョンと呼ばれていたことから
ジャンヌも
アークのジャンヌと呼ばれた
これが英語では Joan of Arc
フランス語では Jeanne de Arc ジャンヌ・デ・アーク
( ロバート・デ・ニーロの"デ"も同じ)
これの省略形が Jeanne d'Arc ジャンヌ・ダルク
なぜ父が"アークの"と呼ばれていたかは
はっきりしない
何処からともなく
聞こえて来る声
声の主は
神か悪魔か
空耳か
お前は何様のつもりだ
お前に善悪の区別ができるのか?
お前は神のつもりか?
すべての創造主である神が
お前如きを必要とすると思うか?
神が頼みごとをすると思うか?
お前は真実を見ていない
お前は見たかった事を見ただけだ
なぜ神は
多くの戦いが起るままにさせたの?
酷い流血を止められなかったの?
わずか1年の活躍で
フランスの歴史に強い印象を残した少女を通して
預言とは何か
預言者とは何者かを問う
1999年 フランス映画 157分 製作費8,500万ドル
セザール賞 音響賞、衣装デザイン賞受賞
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