「 雨あがる 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 雨あがる "


監督 小泉堯史
原作 山本周五郎
脚本 黒澤明
音楽 佐藤勝
出演 寺尾聰
   宮崎美子
   三船史郎
    原田美枝子
    仲代達矢


雨の街道をとぼとぼ歩く浪々の侍、寺尾
河が増水し渡ることができない
水がひくに10日近くかかりそう
旅の貧乏侍には宿賃も辛い

寺尾が泊る安宿は貧乏人で一杯
宿で落ち着いた物腰の美子、寺尾の妻

誰彼かまわず喧嘩を売る泊まり客、美枝子
それもこれもひもじさから
寺尾はどこに金があったのか
食材を仕入れて同宿の者と大宴会

美子は総てお見通し
金の出所は しない約束の賭け試合
寺尾平謝り

次の日、雨あがる
散歩に出た寺尾は
侍同士の果たし合いに遭遇
止めに入る
それが野駆け中の三船城主の目に止まり
お褒めの言葉を戴く

寺尾は城に呼び出され
剣術の指南番を頼まれる・・・

$0・・映画toほげほげ-原田美枝子



  黒沢明が次回作として脚本を書いたが
  撮影開始前1998年9月他界
  黒沢映画の助監督だった小泉が意志を継いで
  映画を完成させた


  黒沢映画の常連仲代達矢
  道場主役でカメオ的出演

  殿様役三船史郎
  黒沢映画の常連三船敏郎の息子


   黒沢映画風を期待しちゃダメ
   間の取り方が悪い
   ためが足りない   

   三船史郎に三船敏郎を期待しちゃ駄目
   演技が軽過ぎる
   素人演劇のよう


   主役の欠点は
   慇懃無礼ともとれる
   腰が低過ぎ丁寧過ぎ気を使い過ぎるところ

   いい人過ぎて
   人を怒らせる事もある

   そこをもっと丁寧に描けば
   話に深みを出るのだが


   ラストのカットのつなぎかたも
   面白味が足りない


   未完成だった脚本をもっと練り直して
   120分程度の映画にしたかった


    いい話なのに惜しい


  人間はみんな悲しいんですから
  みんな仲良くやりましょうよ


  勝とうとする欲のない男は
  捕らえ所なくどうしていいか分からない


 $0・・映画toほげほげ-雨あがる


2000年 日本映画 91分
 ヴェネチア国際映画祭 緑獅子賞受賞
 ブルーリボン賞 助演女優賞受賞