監督 ウォルフガング・ペーターゼン
出演 ダスティン・ホフマン
レネ・ルッソ
モーガン・フリーマン
キューバ・グッディング・Jr
ドナルド・サザーランド
ケヴィン・スペイシー
1965年
クーデターによりコンゴはザイールと国名を変える
内戦が続くザイールにアメリカは軍隊を投入
1967年 7月
マターバ川流域、ザイール、傭兵キャンプ
現地で兵士を苦しめたのは感染症だった
現地の医師もこれほどの感染症は未経験
一昨日18人、昨日30人死亡
訪問した軍医は兵を連れ帰るのは危険と判断
アメリカ軍は爆弾を投下しキャンプを焼き払う
現在
メリーランド州 デトリック基地
合衆国陸軍伝染病医学研究所
研究施設は扱う微生物の種類により
四つのエリアに分けられる
バイオセーフティー レベル1
低感染危険度
病原体: 連鎖球菌、サルモネラ菌
バイオセーフティー レベル2
中感染危険度
病原体: 肝炎、ライム病、インフルエンザ
バイオセーフティー レベル3
高感染危険度。要複数ワクチン
病原体: 炭素熱、発疹チフス、H.I.V.
バイオセーフティー レベル4
最高感染危険度。要厳重管理
病原体: エボラ、ラッサ、ハンタ・ウィルス
強い毒性と伝染性。治療法・予防法なし
BL4で防護服を着る2人
責任者のホフマン
本日限りで退職のレネ
さて
家でくつろぐホフマンは電話で
モーガン准将から調査を命じられる
ザイールでBL4の出血熱が発生した
ホフマンはレネ宅へ犬を預けに
レネはアトランタ疾病管理センターへ転勤
引っ越しの準備中
2人は元夫婦
ホフマンは
ベテラン研究員スペイシー、と
新米研究員キューバ、と
軍機でザイールへ飛ぶ
マターバ川流域、ザイール
防護服を着てヘリから降りる3人
多数の死体、小さな村は壊滅状態
心配した通り新米キューバは
あまりに悲惨な現場を見て
ヘルメットの中で嘔吐
現地医師から空気感染はしないと聞き
ヘルメットを脱ぐホフマン
彼の話によると
潜伏期間は不明
発病すると2,3日で100%死亡
最初の感染者は森で作業した後帰って2時間で死んだ
隣の村まで80kmありそちらに伝染した可能性はない
山の呪術師は木を切る人間に神が怒ったと信じている
帰りの軍機
スペイシーにラップトッブPCで報告書を打たせるホフマン
感染地域は半径5km
封じ込め成功の模様
P.S.
こんな恐怖は初めてだ
帰国したホフマンはモーガンに警戒通達を出すべきと進言
モーガンに却下される
その頃
ザイールからアメリカに向かう船に
現地で捕獲したサルが持ち込まれる
レネは犬を連れてアトランタへ
ザイール調査班の3人は軍伝染病医学研究所で
モターバから持ち帰ったサンプルの解析
彼らにとってウィルスは未知のもの
細胞を犯す速さはエボラの20倍
ウィルスは彼らにとって未知のものだが
その存在を知っていたのは
サザーランド少将とモーガン
1967年にモターバで採取したサンプルと同じ
サザーランドの指示でホフマンは研究チームから外される
ザイールのサルはカリフォルニアに到着
密売の兄ちゃんがこっそり運び出す
サルは船酔いか車酔いか兄ちゃんに向かって嘔吐
研究所の実験動物が次々に死に不安なホフマン
レネに電話して警戒通達を出せと頼むが
断られる
それでもレネは所長に相談してみるが
必要なしと言われる
密売兄ちゃんはサルをペットショップに持ち込むが
検疫書類がないので売れず
ついでにサルはペットショップの主の腕を引っ掻く
兄ちゃんはサルを森に捨てる
兄ちゃんは飛行機でボストンに帰り
恋人とキスをしながら高熱で意識を失う
同じ頃
ペットショッブの主も高熱で意識を失う・・・
ケヴィン・スペイシーは
コツコツと助演男優賞
皮肉屋だが有能な研究員
新米研究員キューバ・グッディング・Jr
後半で大活躍
ブレイクアウトはパンデミックとほぼ同意語
感染症の爆発的拡大
とにかく感染者を隔離するしかない
感染が疑われる者も含めて
感染症のアウトブレイクと
軍の陰謀を絡めたサスペンス
最悪のケースをギュウギュウ詰め込んで
映画的誇張と性急性は見られるが
似たような事例は起こりうる
日本では豚インフルエンザの流行でさえ
大騒ぎになったくらいだから
こんなことになったら、そりゃ大変でしょう
感染力の強さと毒性の強さは別なので要注意
豚インフルエンザは感染力はそこそこ強かったが
毒性は弱かった
毒性の弱い病原体なら若いうちに感染して
2,3日は寝込むが、抗体を作っておく方が
後々役に立つこともある
今のお年寄りは
そうやって生き延びて来た
1995年 アメリカ映画 128分 製作費5,000万ドル
NY批評家協会賞 助演男優賞受賞