監督 ブライアン・デ・パルマ
原作 トム・ウルフ
出演 トム・ハンクス
ブルース・ウィリス
メラニー・グリフィス
モーガン・フリーマン
キム・キャトラル
パーティでベロンベロンの酔っぱらい
彼は作家のブルース
今をときめく時の人
今宵の輝ける英雄
でも本当の主役は、ここにはいない
物語の発端は
1年ほど前の夜の雨
トムは電話をかけようとしていた
14室ある600万ドルの彼のマンションには
11台の電話があったが
家でかけられない電話だった
トムは妻キムの止めるのを無視し
嫌がる犬を引きずり散歩に出た
そして、公衆電話から
メラニーに電話をする
つもりが
妻にかけてしまった
家に帰り妻から追求されるが
トムはしらばくれる
次の日
怒った妻は口をきかない
トムはウォール街の
債券トレーダー
1日で手数料170万ドルを稼ぐ彼は
業界のトップにいた
その夜
トムは愛人メラニーと久しぶりに会う
空港へ ベンツで迎えに行き
彼女の自宅へ向かう
つもりが道を間違え
ブロンクスのスラム街に入り込む
抜け出そうと慌て
人を跳ねる
そのまま2人は走り去り
メラニーの家へ
彼女は大富豪の妻
ブロンクスの判事モーガンは
地方検事が起訴した
金持ちの白人のが起こした事件を
証拠不十分で却下
でも今年の市長選に出る地方検事は
黒人が99%のこの町で
白人を刑務所にぶち込みたい
そこで目をつけたのが
昨夜起ったひき逃げ事件
跳ねられた黒人は意識不明
跳ねたのはベンツ
過激な黒人牧師も検察に圧力をかける
そして
飲過ぎで仕事がほとんどない記者ブルースは
黒人がひき逃げされた事件の取材を頼まれる・・・
ひき逃げ犯として逮捕された男
実際に運転とていた愛人
選挙に利用したい検事
それぞれの利益と虚栄心が
裁判の行方を左右する
原作はとても評価が高いが
映画の方は評判が悪く
製作費の1/3も回収できなかった
落ちが面白くない
デ・パルマも有名になって
予算をふんだんに使えるようになったが
デ・パルマは低予算でこそ
実力を発揮する
1990年 アメリカ映画 125分 製作費4,700万ドル
ラジー賞 5部門ノミネート