「 インドへの道 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " A PASSAGE TO INDIA "


監督 デヴィッド・リーン
音楽 モーリス・ジャール
原作 エドワード・モーガン・フォスター
出演 ジュディ・デービス
   ペギー・アシュクロフト
   ナイジェル・ヘイバース
   ヴィクター・バナルジー
   ジェームズ・フォックス


1920年代
イングランドから植民地インドへの船に乗る二人の女性
インド、チャンドラボアの治安判事ナイジェルの
婚約者ジュディと彼の母ペギー

彼女が夢見ていたのは
悠久の大地、神秘の国での婚約者との甘い生活
しかしインド到着後の生活は
そうではなかった

閉ざされたイングランド人居住区
我が物顔のイングランド人、かしずくインド人
イングランド的尊厳を重んじるナイジェルは
彼女の部屋を訪れもしない
彼のインド人への高圧的態度も馴染めない

イングランド人の態度に同じ疑問を持っていたペギー
二人はインド人に偏見を持たぬ数少ない人物
ジェームズ教授を訪れ
インド人医師ヴィクターと知り合う

ジェームズ教授は4人で
マラバー洞窟へピクニックへ行く事を提案する


ある日
散歩にでかけたジュディは
草に埋もれる遺跡を見つける
豊満な女神の像
睦みあい、絡みあい、愛しあう男女の像の妖しい姿に
つきあげる激しい感情を覚え、立ちつくすが
突然現れた猿の群れに怯え逃げ帰る
猿は彼女の心を見透かすように叫び続ける


ベッドで眠れないジュディ
妖しい花の香り
思い出される妖しい男女の像

ピクニックの日
ジェームズは汽車に乗り遅れる
1等車には女性2人、やや不安な面持ちのペギー
インド人であるヴィクターは1等車には乗れない
到着した駅からは像に乗りインドを満喫しながら
山腹の洞窟マラバーへと進む

洞窟は計りしれない奥行きを持ち
声が不気味に響く
恐怖と疲れを感じたペギーは一足早く洞窟の外へ

ジュディとヴィクターは更に上の洞窟へ向かう
洞窟の前
岩陰へタバコを吸いに行くヴィクター
独り洞窟に入るジュディ
タバコを吸い終え後を追うヴィクター

洞窟の闇と入り口のまぶしい光
揺れる視界
洞窟にこだまするヴィクターの声
喘ぎ涙を流すジュディ

ペギーの前に再び現れたジュディの服は破け
彼女は傷を追い、恐れ震えていた
そしてヴィクターが逮捕される・・・


 1920年代
 ガンジーが
 インド人とイングランド人の平等を叫び始めた頃

 意識の違い、文化の違い
 意識された差別、無意識に行なわれる差別
 選民意識、賤民意識
 支配する者と支配される者の対立

 名匠デビッド・リーンが
 14ぶりにメガホンをとり
 その健在ぶりをアピールしたが
 残念ながら、これが遺作となった


 $0・・映画toほげほげ-インドへの道


1984年 UK映画 163分
 NY批評家協会賞 作品賞、監督賞、女優賞受賞
 ゴールデン・グローブ 外国映画賞、助演女優賞、音楽賞受賞
 アカデミー賞 助演女優賞、作曲賞受賞
 LA批評家協会賞 助演女優賞受賞
1985年 日本公開