「 ビリディアナ 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " VIRIDIANA "


監督 ルイス・ブニュエル
出演 シルヴィア・ピナル
   フランシスコ・ラバル
   フェルナンド・レイ


  あらすじ、ネタバレ御免

修道院で暮らすビリディアナ
正式に修道女になる前に
唯一の親戚であるハイメ伯父さんに会いに行く
ビリディアナは敬虔なクリスチャン
荷物の中には十字架やら、いばらの冠やら

ハイメは金持ちで、豪邸に住んでいる
奥さんを結婚式の夜に亡くしてから独身暮らし
身の回りの世話は女中のラモナに任せ
ラモナの娘が縄跳びをする細い足を
眺めるのはハイメの密かな喜び

ハイメは亡き妻を偲び
その花嫁衣裳を眺めたり
ハイヒールを履いてみたり

ビリディアナは夢遊病で
夜になるとネグリジェのまま歩き回り
きれいな足をちらちらさせながら
暖炉から灰を一握り掴み取り
ハイメのベッドの上へ置く

ビリディアナは死んだ伯母さん、ハイメの元妻に瓜二つ
ハイメに館の残るよう懇願されるが
それは断る
ならばせめて形見の花嫁衣装を着てくれと頼まれ
こちらは承諾

あまりの美しさに結婚を申し込むハイメ
もちろん断るビリディアナに睡眠薬を飲ませ
キスして服を脱がせかかった所で思いとどまる
窓の人から覗くラモナの娘

翌朝
ハイメはビリディアナに
君を犯した、結婚してくれ、と嘘をつく

怒りと悲しみにハイメ邸を去るビリディアナ
バスに乗ろうとした時、
ハイメの死を知らされハイメ邸に引き戻される

ハイメは縄跳びの縄で首をくくって自殺
ハイメの財産と豪邸は
ビリディアナとハイメの息子ホルヘの物になる
首つりの木の下で縄跳びに興じるラモナの娘

ハイメの死に責任を感じたビリディアナは
ハイメ邸に留まり
独力で信仰の実践をする決心を固める

恋人と共に引っ越して来たホルヘ
ビリディアナの美しさに惹かれ
ラモナにも心惹かれ
呆れた恋人は屋敷を去る

ビリディアナは街中から乞食を集めて
屋敷の離れに住まわせて
みんなに毎日ご飯を作ってやったり
奉仕活動に余念がない

屋敷の敷地に貧窮院を作り
ガチャガチャ工事の横に乞食を集め
ミレーの「晩鐘 」よろしく祈りを捧ぐ
理想郷の実現に心は踊る

ある日
ビリディアナ、ホルヘ、ラモナが家を留守にする
留守を任されたのをいい事に
乞食たちは やりたい放題
羊を殺して料理をはじめ、酒をガブガブ飲み
ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を真似てポーズをとったり
ウェディングドレスを引っ張り出したり
朝まで歌い踊り、男女は絡み
とにかくやりたい放題、乞食の饗宴

そこにビリディアナたちが帰ってくる
乞食達はそそくさと屋敷を後にするが
最後に残った二人はホルヘを気絶させ縛り上げ
ビリディアナを犯そうとする
ラモナは街へ助けを呼びに
目を覚ましたホルヘは一人を買収し
もう一人を殴り殺させる
死んだ乞食のポケットから縄跳びが落ちる
そこへ警察到着

平静を取り戻した屋敷
庭のたき火にラモナの娘がいばらの冠を投げ入れる

ビリディアナは金髪をおろし、胸元を開けた服を着て
ホルヘとラモナの居る部屋に現れ
ホルヘに誘われトランプテーブルに着く
ホルヘは呟く
 初めて会った時から、こうなると思っていた



  敬虔なクリスチャンである美少女が
  幾多の試練を乗り越え
  普通の少女への道を歩み出す
  愛と冒瀆の物語り


  ブニュエルは他の映画でも
  トランブを堕落の象徴として使っている

  ブニュエルの友人でもあるサルバドール・ダリも
  ミレーの「晩鐘 」を題材に絵を描いている 

  
  冒瀆的内容でありながら
  スペイン初の国際映画祭での受賞
  この映画をどう扱うか国内でかなりもめた

   
 $0・・映画toほげほげ-ビリディアナ


1961年 メキシコ/スペイン映画 91分
 カンヌ国際映画祭 パルム・ドール受賞
1984年 日本リバイバル上映



   $0・・映画toほげほげ-ビリディアナ・マンガ