" MULHOLLAND DR. "
監督 デヴィッド・リンチ
出演 ジャスティン・セロー
ナオミ・ワッツ
ローラ・ハリング
アン・ミラー
ダン・ヘダヤ
ロバート・フォスター
リー・グラント
メリッサ・ジョージ
あらすじ、ネタバレ御免
'60年代のダンスシーン
浮かび上がる笑顔のナオミと老夫婦
ベッド、苦しそうな息づかい
マルホランド・ドライブを走るキャデラック
闇に光る赤いテールランプ
広がるハリウッドの夜景
後部座席のローラ
車が止まる
何なの なぜ止めるの?
助手席の男が銃をローラに向ける
対向車が突っ込んで来る、ひどい交通事故
ローラはほぼ無傷で助かり
山道を下り
サンセット通り7200Wへ
事故車輌を捜査した2人の刑事は
後部座席で真珠のイヤリングを一つ見つける
車内にはイヤリングをした死体はない
朝
ローラは
家主が出かける隙に
一軒の家へ逃げ込む
家主は忍び込むローラを目撃
咎めない
サンセット通りの
ダイナー・ウィンキーズ
店内に座る二人の男
眉の太い男が話し始める
この店に来たかった
ここに居る夢を二回見た
昼でも夜でもない
僕は怯えてる
あなたもカウンターの所に立って怯えてた
僕はますます恐くなり、その正体に気づく
男がいるんだ 店の裏に
全部そいつのせいだ
あんな顔 夢以外では絶対見たくないけど
年配の男が先に立ち
カウンターで金を払う
遅れて眉の太い男が立ち上がる
机の上から食事の痕が消える
二人は店の裏へ行く
突然現れる黒い顔の男
心臓マヒで倒れる眉の太い男
女を探し電話をかける男たち
鳴り続ける電話
女優を夢見てオンタリオから出てきたナオミ
空港まで同行してきた老夫婦
2人はナオミとここでお別れ
ナオミはタクシーでヘイヴハースト1612へ
リムジンの中で不気味に笑う老夫婦
ナオミは管理人アンに挨拶
そこは叔母ルースの家
叔母は撮影でカナダヘ
その間ナオミが留守番
ナオミは家の中にローラを見つけ驚く
ローラは記憶喪失
ローラはベッドで眠る
映画会社の会議室
新作映画「シルヴィア・ノース物語」の
ジャスティン監督にプロディーサーから
ハリングを主演女優にしろ
の圧力がかかる
監督カンカン
プロディーサーの車のフロントガラスを叩き割る
別室
椅子の男にお伺いをたてる
監督は突っぱねています
分かりました
すべて中止にします
アパートの小さな事務所
交通事故の話で大笑いする男
話を聞いていた男は彼を殺害
目撃者2人も殺害
ブラックリストを盗む
ルース邸
ナオミは不思議、ローラは誰?
ローラ本人も思い出せない
鞄の中に入っているのは多額の現金と青い鍵
殺し屋はダイナー・ウィンキーズの脇で
女友達と雑談
ローラは
マルホランド・ドライブと言う名を思い出す
多分そこで事故に遭った
ジャスティン監督、帰宅
妻が浮気中
監督は浮気相手に叩き出される
ナオミとローラは
ダイナー・ウィンキーズへ
新聞に交通事故の記事はない
警察に電話し昨日の事故を確認
ウィンキーズのウェイトレスの名前はワッツ
ローラはワッツの名を思い出す
自分の本当の名前かも
家に帰って電話帳で調べる
電話して見る
留守番電話の声は自分じゃないけど聞き覚えがある
住所はシエラ・ボニータ2590
隣の変なおばさんリーが訪ねて来る
ルースからあなたのことは聞いていない
何かよくないことが起きている
ジャスティン監督は
銀行口座を凍結され
"カウボーイ"から呼び出され
彼女を主役にしろと念を押される
ナオミはボブ・ルッカー映画のオーディションを受け合格
その後
ジャスティン監督の
'60年代を舞台にした映画オーディション現場へ
監督はハリングを主役に選ぶ
ナオミはローラと
シエラ・ボニータのアパートへ
ワッツは12号室
12号室に居たのは
部屋を交換した元17号室の女
17号室の女は何日も見かけない、と言う
2人は17号室に忍び込む
ベッドの上に
背をむけ横たわる女の死体
逃げ出すローラ
ルースの家
ローラは髪を切り
ブロンドのカツラを被る
ベッドで愛し合う
ナオミとローラ
ローラの寝言
シレンシオ、シレンシオ
楽団はいりません
ローラはある場所を思い出す
夜中の2時
2人は劇場Silencioへ
Silencioはスペイン語、英語のsilence
舞台に魔術師風の男
楽団はいりません
これは全部録音です
楽団はいませんが演奏は聞こえます
何もかもまやかしです
震えるナオミ
舞台から男が消える
ナオミの震えは止まる
2人を見つめる青い髪の女
次の出演者
"ロサンゼルの泣き女"
あなたは私を置き去りにした
私は独りで泣いている
泣いている
あなたに会っただけで
また私は涙にくれる
前にも増してあなたが好き
歌を聞き泣くナオミとローラ
舞台で女は倒れる
歌は続く
2人は我に帰る
ナオミは鞄の中から青い小箱を見つける
2人はルース邸に帰る
ベッドルームで
ローラが青い鍵を取り出す間に
ナオミは消える
ローラは青い鍵で小箱を開ける
その中の闇の中に
消える
床に落ちる小箱
家主は不審な音に
ベッドルームを覗く
誰もいない
何も変わった様子はない
17号室
ベッドの上に横たわる女
カウボーイが声をかける
起きる時間だ
女は死体に変わる
一瞬驚き去るカウボーイ
同じ場所、同じ姿勢で
横たわるワッツ
ノックの音に目を覚ます
ノックの主は
荷物を取りに来た12号室の女
部屋を交換したのは3週間前
女はピアノの灰皿など小物を運び出す
机の上に青い鍵
帰り際
刑事が2人探してした、と忠告
ワッツは部屋の中にハリングを見つける
ワッツ微笑むがそれは嗚咽に変わる
バスロープをはおり
コーヒーカップを持ち
ソファーに近づくワッツ
裸でソファーに横たわるハリング
机にグラスを置く裸のワッツ
机の上にはピアノの灰皿
愛し合おうとするワッツ
拒否するハリング
映画の撮影現場
ハリングに演技をつけるセロー監督
寂しそうに見つめる脇役のワッツ
17号室
ハリングを追い出すワッツ
泣きながら自慰にふける
白いキャミソールのワッツ
電話が鳴る
ハリングからの電話を取る
黒いイブニンドレスのワッツ
ワッツ?
外で車が待ってるわ
来てね
マルホランド・ドライブ6980よ
マルホランド・ドライブを走るキャデラック
闇に光る赤いテールランプ
後部座席のワッツ
車が止まる
何なの なぜ止めるの?
山道を下りて来るハリング
ワッツの手を引き来た道を登る
セロー監督宅で開かれるパーティ
出迎える監督の母ミラー
ワッツはミラーに自己紹介
オンタリオ出身です
役者になりたかったの
叔母が死んで遺産が少し入りました
ハリングとは彼女の代表作"シルビィア・ノース物語"で
オーディションを受けたけど
ボブ・ルッカー監督は買ってくれなくて
監督とハリングは
ダイナー・ウィンキーズ
ウェイトレスの名前はナオミ
ワッツは殺し屋に
ハリングの写真と金を渡す
片づいた合図は青い鍵
カウンターに立つ眉の太い男
ダイナーの裏で小箱も持つ顔の黒い男
小箱を紙袋に入れる
紙袋から大笑いしながら出てくる老夫婦
17号室
テーブルに置かれた青い鍵とコーヒーカップ
青ざめるバスロープのワッツ
ノックの音
ドアの隙間から入り込む小人老夫婦
大笑いしながら2人はワッツに迫る老夫婦
悲鳴を上げるワッツ
引き出しから銃を取り出す
自分の口に入れ発砲
横たわるワッツ
霧と閃光
顔の黒い男
夜景
ローラと微笑むナオミ
Silencio
青い髪の女が呟く
シレンシオ
リンチが仕掛ける
さあ、ご一緒にお考えください
ヒントは映画の随所に隠れています
解説はいらない
すべては映画で語り尽くした
音楽のように理屈抜きで体感すべし
直感や感性を働かせよ
自分が感じたことを信用してほしい
言葉にできなくても理解に変わりはない
自分の感覚を信じれば理解の扉は開く
ナオミ・ワッツ熱演
リンチの最高傑作ミステリー
見終わると謎が深まる
答えは見つからない
熱でうなされて見た悪夢に似てる
分かりそうになると、するりと逃げる
分かったと確信した次の瞬間
それがまるで見当違いだと思えて来る
いつ問題が提起されたのかすら曖昧
何かと何かがどこかですれ違ったのか?
どっちかが夢で、どっちかが幻覚?
全然違う幾つかの話?
一番疑問なのは
リンチが本当に正解を用意しているかどうかだけど
これも、何回か見なくちゃいけないのね
2001年 アメリカ/フランス映画 145分 製作費1,500万ドル
カンヌ国際映画祭、監督賞受賞
セザール賞 外国映画賞受賞
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