「 夢 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

   " DREAMS 夢 "


監督 黒澤明


  夏目漱石の「夢十夜」と同じ出だしで始まる
  オムニバス映画


 主人公寺尾聡が
 こんな夢を見た

第1話 日照り雨
出演 倍賞美津子

日が差してるのに雨が降る
 こんな日には狐の嫁入りがある
 狐はそれを見られるのをとても嫌がる
 見たりすると恐いことになりますよ
と母から言われるが、少年は森の中へ入って行く・・・


第2話 桃畑
出演 建みさと

姉の雛祭りに遊びに来ている子供の中に
少年にしか見えない子がいる
少年はその子の後を追い家から飛び出し・・・


第3話 雪あらし
出演 原田美枝子

吹雪の雪山を彷徨う四人
もはや歩く力もほとんど残っていない・・・
 雪は温かい、氷は熱い

第4話 トンネル
出演 頭師佳孝

人気のない道
威嚇する犬をなだめトンネルを抜けると
戦死した部下が自分は本当に戦死したのかと尋ねて来る・・・


第5話 鴉
出演 マーティン・スコセッシ

ゴッホの絵を見る男
男はゴッホの絵の風景の中をゴッホに会いに行く・・・
 用心をおし 精神病院から出てきたばかりだからね


第6話 赤冨士
出演 井川比佐志
   根岸季衣

逃げ惑う人々
富士山を赤く染め原子力発電所が爆発の炎を上げる・・・


第7話 鬼哭
出演 いかりや長介

霧が立ち込める荒野
歩き続ける男は鬼と出会う・・・


第8話 水車のある村
出演 笠智衆

男は名前のない村を訪れる
そこで昔ながらの生活をする老人と話す
 人間は便利な物程いい物だと思って
 本当にいい物を捨ててしまう・・・



 「乱」で時代劇の呪縛から解放された黒澤監督
  自分の撮りたい画を撮りましたという雰囲気の映画
 日本の風景が美しく映像化されている

  明確に環境問題へのメッセージが含まれるが
  その伝え方がすごく直球

  将来
  必ず起るであう原発の事故を警告する

  それは人間の思い上がりと
  エゴイズムの結果


  最後に描かれる
  理想の生活が
  安曇野で撮影それたのがうれしい

  日本の美しい自然は守らなくてはいけない


1990年 日本/アメリカ映画 119分 製作費1,200万ドル


  最終話のロケ地は地元では有名な観光地
  ( 面積は東京ドームの10倍以上、生産量日本一のわさび畑 )
  の隣を流れる川

  小学生の時、遠足でも行った

   水車小屋は当時はなく
   黒澤が撮影の為建て、今でも保存されている