" THE BRAVE "
監督 ジョニー・デップ
音楽 イギー・ポップ
出演 ジョニー・デップ
マーロン・ブランド
エルピディア・カリロ
貧民街に住むアメリカ・インディアンのジョニー
妻エルピディアと二人の子供の四人暮らし
定職はなく日々の生活は苦しい
その土地も企業が買い取り、立ち退きの日が迫っている
ジョニーはバーで、ある仕事の話しを聞き
その仕事をもらう為、事務所を訪れる
彼は地下室に連れて行かれマーロンの話しを聞く
苦痛に満ちた死を見る事は
生ける者にとって刺激を与える
死ぬ時、激痛に喘ぐ時、その人間がいかに勇敢かが分かる
勇気さえあれば死を歓迎できる
死にゆく者は、死に直面する勇気を残してくれる
これは人が人の為になし得る最高の貢献だ
ジョニーの命の値段は5万ドル
その日は1週間後
ジョニーは契約金の1/3を受け取り
残された一週間を家族と共に生きる・・・・
ジョニー・デップの初監督作品にして
現在までの唯一の監督作品
過剰な演出も奇抜な展開もないが
生半可な映画ではない
チェロキー族の血を引くデップ
こんな映画はデップしか撮れない
ジョニー・デップのファンなら
この映画は見なくてはいけない
1997年 アメリカ映画 123分
今、アメリカと呼ばれる土地
そこは昔からあった
コロンブスが発見したのではない
もっと昔から、ずっと昔から人は住んでいた
固有の文化をもって
今、アメリカと呼ばれる土地
そこに昔から住んでいた人達を何と呼ぶべきか
「ネイティブ・アメリカン」
その呼び名を彼らは嫌う
「インディアン」という呼称が差別を助長するのではなく、
"アメリカ先住民の一部"として無視する
「ネイティブ・アメリカン」という呼称こそが
差別語である、と
アメリカ・インディアンの呼称が
現在の妥協点
ただし彼らには様々な部族があり
部族の名前で呼んで欲しいとの主張はある