今が行きどき!
梅雨から夏の築地場内ショートトリップのおすすめ
週末、もしも楽しい予定がなかったら、築地はどうでしょう?
いやはや、つきなみなおススメだよん、まったくぅっ、と怒られそうですが、
あえておすすめ。
特に、いまからの季節こそ、やっぱり場内です。市場の中。
場外市場はおなじみかもしれませんが、意外に場内に行かれる方は少ないのでは?
行っても買い物できない、どうしたらいいかわからない?という方も
多いかもしれません。
でもね、私が思うに、魚をバリバリにおろしたり、
出刃包丁も柳場包丁もあるわよ、かかってらっしゃい!的じゃない人でも、
人生で一度も丸の魚を買ったことがない人でも、
梅雨から夏は買い物しやすいシーズン。
築地の場内ならではの、いいね!な買い物ができる季節だと思います。
いまですっ!⇒ 古っ?
ってことで、ぜひ、築地市場の本丸、場内へGO!
場内は、朝日新聞社と国立がんセンターの信号の前に、正門があります。
初めての時はここから入るのがいいかも。気分も上がる!
大江戸線の築地市場駅のA1出口からすぐです。
私はいつも日比谷線で行くので、築地駅から歩いて、新大橋通り沿いの場外を歩きながら、場内へ向かいます。これも楽しい。
ただし、行きは場外に寄り道しないで、まっすぐ、場内へ。
シナそばの井上(いのうえ)の誘惑とかに負けないように。
→ いつも負けそうになる私。
だいたい、時間は、8時半から9時に場内着くらいがいいと思います。
遅くても9時半くらいまでには、行きましょう。近そうに見えても、正門から場内の買い物ゾーンまでは、歩いて3,4分はかかります。築地市場駅から7分くらいと思って。(日比谷線築地駅からは15分くらい)
で、門を入ったら、門を背に、左手に食堂が並ぶ『魚がし横町』があります。
が、そっちは帰りにして、直進。
右手前方に見える『水産物部仲卸業者売り場』いわゆる場内市場へ。
屋根のある建屋が見えたら、もうどっからでもいいので、とにかく入る!
で、入ったら、どうしたらいいのか?テーマですね。
その前に、行くとわかりますが、ともかく通路は狭め。
お水、氷、濡れるものいっぱい。
働いている仲卸の方々は、濡れても平気な仕事着ですから、容赦ないので(でもみんな優しいから、水がかかったりすることはほとんどないけど)
こちらも、真っ白の買ったばっかりのクロップドパンツとか、レースのロンスカとか、ピンヒールとか履いて行かないほうがいいです。
足先が丸だし=脆弱(踏まれたら血だらけ?!)なゴムぞーとかも
やめた方がいいです。
屋根がついているので、傘の心配はありませんが、
雨の日は傘を持ってうろうろすると邪魔なので、
折りたたみで行くと自分(の気持ち)がラクです。
中に入ったら、私は3つのルールを♪自分に課してます、です。
1. 道の真ん中で止まらない→止まって写真とか撮りたい時は、邪魔にならない場所か確認を。※よく、混雑した夕方の伊勢丹の地下とかでKYに、ど真ん中にたたずんでいるおじさん?とかいますよね、あれ!にならないように。
2. 車に注意→バイク、場内っぽいカート、荷押し車、ふつーにがんがん走っていますので、くれぐれも、ひかれないように。バックとか傘とかもひかっけないように。
3. やたらと触らない。→巨大あんこうとか、コウイカとか、どじょうとか、すっぽんとか、イセエビとか、触ってみたい強い誘惑に駆られますが(かられない?)、べたべた触ると怒られます。
ずばり、買い物しましょう!!
いま、中国人の方たちとか、欧米の方がとか、一眼レフを持った観光客の方がほんとにたくさんいます。彼らには、しかし、買うことはできない、くっくっく、かわいそうに。
私たちは、とっておきの収穫を得て帰りましょう。
※築地の後、家に帰らず、銀座で買い物・・とか思う人は、断念してね、場内の買い物を、じゃなくて、銀座の買い物を!断念しましょう。
じゃ、何を買うのか?
築地で、あまりお魚の扱いに慣れていない人が買うものとして、おすすめは、
1. うに
2. えび
3. ほたてなど、貝類(牡蠣なども)
4. 小さめで、シンプルな料理がおいしい魚(鯵、いわし、かます、いさき、など)
5. 比較的小さいブロックのマグロ
だと、私は思います。
このほか、子持ち昆布や、蟹、いくら、あたりかな?。
で、この、買いやすいラインナップ。
旬が今時分のものが多いのです。だから、今!チャンス到来なのです。
梅雨~夏は、まず、国内産(礼文島中心)のウニの旬まっさかり。
(7月末まで、がんばって、8月旧盆まで)
流通するウニのうち、国内産は2割といわれる中、
春は九州、そして、いまは北海道&日本海側の旬です。
特にウニは、デパートにはほとんどやってこない。
なぜならば、例えば、築地で、5000円のうには、
デパ地下では7000円~10000円くらいになっちゃう。
となると、例えば、1箱でも確実に買ってくれるお客さんがいるならともかく、
リスクが高すぎて、なかなかおけない。
なので、通常デパ地下とかには、1500円くらいのロシア産の小箱のウニが並ぶ程度。
あるいは小さな塩水ウニとか。
つまり、築地でしか買えないものであります。
場内で、7千円のウニなんて、それはそれはすばらしいです。高い?高いですが、4人で絶品のウニ丼が食べられます。
余談ですが、今月私の料理教室はウニをたくさん食べ比べていただいていました、なので、築地へ。築地でウニを買うなら、いまでしょ!なわけです。
さらに、車エビの旬は、6月から9月。冬(養殖多し)もおいしいけど、九州のエビがおいしいのは今。
また運がよかったら、羅臼のブドウ海老とかに出会えるかも?
私もこのところ、ウニと鯵ばかり毎朝のように買っていたので、ぐっと堪えているけど、海老が買いたい!!と毎朝思っています。
串に刺してグリルで焼くだけでもごちそう。
パスタにしても◎です。
&鯵(まもなく終わり)、入梅いわし、いさき、など、
比較的扱いやすい小さめのおいしいお魚くんたちも、旬です!
ちょっとバターを入れて、フライパンで焼いて、しょうゆをたらり、たまりません。
てんぷらやフライにしても。
場内は料理してくれないので、自分でやるのが条件ですが、このあたりの魚ならなんとかなります。例えば、今、太っていておいしいイワシは、頭をおとして、手で内臓を出して、
軽く粉をはたいて、多めのオリーブオイルで外側をかりっと焼くだけでも
ごちそう。タイムやオレガノをふって+ハーブでぐっとおしゃれにもなります。
なにげに、毛ガニもシーズンだから、おっきな鍋に入れてゆでればOK。赤貝などの貝類もまだまだ、充実しています。
ということで、魚は冬がおいしいイメージがあるけど(それもそうだけど)、今おいしい魚は扱いやすいものが多いと思います。
それに、ぶりや、まぐろはなかなか買いにくいもの(サイズ的に)です。
また、冬は水場で寒いし。
梅雨、初夏から夏が、チャンスです。
お友達を誘って出かけて、みんなで食べたら、
手巻きずしも超豪華になるとおもいます。
もちろん、夏のまぐろもあります。さっぱり系が好きな方にはぜひ。
私は赤身好きなので、かなり好きです。
ところで、目利きじゃなくても買えるの?とよく聞かれますが、まず、大丈夫。
ウニの場合は箱に値段がつけてあります。
高いウニはいいウニ。国産かどうかも書かれていますし、教えてくれます。
素人も買えるけど、メインのお客さんは玄人だから、
値段はシビアに、とてもよくついています。
また魚は、キロいくらで表示されています。(いくら?と聞いたら、キロいくらかの返事があります)。大きめの鯵だったら4尾で1キロくらい。
でも、5本ください、とか、3本下さいと言えば、普通に計って売ってくれます。
忙しそうじゃなったら、1キロで何本くらいか?聞いたら教えてくれます。
素人だから、足元を見られてしまったら?という声もききますが、
私はそれはないと思う。
築地の場内の人たちはみんなプロ中のプロ。プライド持って売ってるから、そんな変なことはしないものです(と思っています)。
ニ度と来ないかもしれない私たちにも、嘘はつかない、プロのプライド持って接してくれます。
余談ですが、場内の男子は、みんなかっこいい!イケ面とかそういうんじゃなく、きびきびしてて、デブはいないし(たまにいます・・汗)、日々の労働で鍛えられてる人ばかり。全員サッカー選手みたいな?
なんだか、男の世界で、それが気持ちいい場所です。
ちなみに、魚のセリは、最後が海老とかまぐろで、5時半くらい。つまり、プロの皆さんで混むのは、5時すぎから6時台かな?
なので、はりきって早く行くと、邪魔ですから、物色しながら買い物するなら、
8時半くらいからがいいかなと思います。
初めての時は探せないかもしれないけど、うにのお勧めのお店は、3店。
・山八→早目がお勧め、大きな仲卸さん。赤い看板で目立ちます。
・尾清→おじさんがとてもナイス、絶対にうそつかない。ウニメインで比較して買 いやすい。
・山福→こちらもおじさんがナイス、おいしくなったら返しに来な!の名言。ウニメインなお店、比較しやすい。産地も充実。
氷はつけてくれます。ウニや魚のために底が平らなバッグ(竹かごは築地にも売ってます)を持っていきましょう。
買い物が終わったら、中国の方々を中心に長蛇の列の寿司屋はパスして、
それ以外のお店へ。どこも普通においしいですが、私のいちばんのお勧めは
センリ軒。コーヒーとトーストサンド(野菜、きゅうりハム、卵、めっちゃおいしい)で、軽くブレイクして下さい。お土産にカツサンドもいいかも。
ふつーーーのトーストがしみじみおいしいの♥
さ、GOOOO!
ちなみに、日曜日と水曜日(たまにやってる水曜日がある)がお休みです~。
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すこし頑張れば、するめいかなんかも旬。グリルやフライパンで焼くだけでもおいしいですよ。 で、中に入ってどうするか?いよいよ本題です。