長谷川武雄さんの工房へ、九州旅 | Keep a journal @ 山脇りこ/Riko's Kitchen

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日々の、食、衣、住、旅、好きなことをつづっています。


昨夜、約1週間の帰省&九州旅から戻りました。


今回の旅は、

まず、お墓参り。

昨年からあわただしく過ごしてしまったので、

ずっとお礼を伝えに行きたかったのです。

お彼岸は過ぎてしまいましたが、待っていてくれたと思います。


そして、初の九州新幹線を、ということで、

はじめての鹿児島へ。


途中、家族+相方と私で、雲仙温泉へ行きました。

そこで、いつも寄りたいな~と思っていた、

長谷川武雄さんの工房へ。


今日はそのお話。



リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度


雲仙・島原からの帰路、

長崎との間の諌早市にあります。


といっても、ほんとになにもない、

緑が美しく、自然が豊かな、森山町というところ。




リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度


お電話したらご本人が♪

お目にかかってお話しも聞くことができました。


家庭画報などでもおなじみですし、

そのほか伊勢丹や松屋などでも作品・・というか器には触れることができ、

ご存知の方も多いと思います。


急須など、見れば、ああ!と思う方も多いかと。


私は、作品と言うより、

実際に使いやすい、工芸品(日本的にはクラフト)、民芸品が好きで、

長谷川さんの器はまさにそれ。


使いやすく、

料理やお茶にあわせやすく・・・ということは、

料理を待っていてくれる器。


※こちらは、代表作のひとつ。画像がわるくてごめんなさい。
リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度


世界的な評価も高く、

Diorの依頼で、

スペシャルな顧客の方に差し上げるプレゼントなども作られていてびっくり。


で、長谷川さん、

もともとは、グラフィックデザインのお仕事をされていて、

そこから磁器へ。


轆轤を引いての作品ももちろんありますが、

そこにおいては、

有田や波佐見のすごい人たちにはかなわない・・とおっしゃいます。


一方、長谷川さんがデザインした絵柄で、

波佐見や有田の方々が作られる器も。


それはモダンで、使うシーンを限定しない、

これまでの有田や波佐見とはまた違う

新しい表現。

そして、そんな器が多くの人に求められているのが現実。


一方、そもそも有田の白磁の圧倒的な美しさは、

赤絵をはじめ、すばらしい絵柄、

季節感ばりばりの、絵画さながらの絵柄、

あるいは、ものすごく緻密な絵柄や、筆致までもを確実に伝えたいため・・・で、

それこそが有田の伝統。

だからこそ、白を追求したのだと思います。

あのいつまでもなでていたい、肌のすべらかさも。


私は、両方大事に・・といつも思っていますが、

例えば、枇杷の絵柄なら、4月、5月、

はなみずきは4月後半から5月、

菖蒲も5月・・・というように使う季節を限定される器の楽しみや美は

家庭ではなかなか味わいにくい、使いにくい、ですよね。

※でも、ぜひ使って下さい。


ということで、

白磁の美しさはそのままに、

モダンで使いやすい器がずらり。



リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度


使いやすさ、機能美と

美しい磁器の力を感じる急須。

湯のみ。

凛とした ふたもの。


今回は、

代表作の一つだと私が思う、

急須と、

しのぎの湯飲みを購入しました。


4月の教室で、みなさんに使って頂こうとおもっています。

お楽しみに。



リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度


そして、

型をとって一定の量を作られているものと、

↑のように、轆轤を引いてひとつひとつ作られているものが

共存しているのも、

この工房の特徴だな、と思いました。


1月に行ったサンフランシスコで、

ヒ―スセラミックのことを書きましたが、

ヒースも、毎日使う機能的でありながら美しい器を、

バレエのような器ではなく、

フォークダンスみたいな・・・と表現していました。


ちょっとそんな感じがあります。

私は勝手に、長谷川さんは波佐見焼の人だ・・と思いこんでいたのですが、

その理由もこのあたりにあるのかな、そんな気がしました。


この日は、

磁器に使う鉱石の話や、

これを粉砕して作られる磁器のもとになる、いわゆる粘土のことまで。

※今は、ほとんどが天草産だそうです。有田は枯渇したらしいです。

いろいろ教えて頂きました。

あの白さ、

すべらかさの秘密の一端を見た気がしました。

ほんとに、勉強になりました。



リコズキッチン~ひと手間かけて、旬ごはん♪ と くらし270度


それにしても、

気さくで素敵な方でした。


クラフト協会の理事長もされていて、

もう、この世界では重鎮であり、

いわば成功した作家さんですが、

まなざしは優しく、穏やか。


一度も長崎を出たことがなく、

ずっとここで作り続けている・・とのこと。

それも、ほんとに素敵なことだし、

そういう姿勢でのものづくりも、世界から目を止められ、

多くの人に支持される・・・すごいな、と思いました。

ネットがここまできた今とは違う時代の話なので、ますますそう思いました。


さて、器が届いて、お茶を入れ、味わうのを楽しみに。

4月のクラスのみなさま、お楽しみに~。


長谷川陶磁器工房

http://www.fsinet.or.jp/~h.craft/profile.htm


こんなインタビュー記事も発見!

http://www.n-sympathy.jp/museum/hasegawa_san.html


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★4月1日発売のSTORYに、ご紹介頂きました。

母から、叔母から、おかず125品。ぜひお手に取ってみて下さい。

『うちのごはんヒットパレード♪』(ソフトバンククリエイティブ刊)1300円

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★三越伊勢丹さんの、食品宅配『エムアイデリ』

週刊カタログ(紙)で

『つくって楽しい、食べてうれしい♪ RIKO’S レシピ』連載中。

https://t.im-ds.co.jp


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丸金食堂~ひと手間かけて、旬ごはん♪

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