沖縄より、横川明子です。
備瀬のフクギ並木を歩いてきました。ジンベエザメがいることで有名な、沖縄美ら海水族館の近くにあります。
沖縄の集落は、様々な場所に足を運んでいますが、片道3kmある、これほど長いフクギの並木道は、初めてでした。
健康のため、『1日5kmは歩きたい』と思っている私にとっては、絶好のお散歩コースになりました。
この日は、海辺に出るとかなり強い風、そして、強い日差し。
しかし、フクギ並木の中は、風も穏やかで、木陰ですので、とても快適に歩くことができます。
これは、まさに琉球風水の知恵が取り入れられた、都市計画の痕跡です。
フクギには、防風林、防潮林として役割や、強い日差しを和らげてくれる働きがあります。
そのために、王朝時代の琉球民家はたくさんのフクギによって敷地が囲われ、さらに、集落もフクギなどの木々によって囲まれていました。
現代では、科学技術の進歩で、安全性や快適性を高めるための便利なものは、たくさんありますね。
しかし、安全で快適といった機能性のみを求めてしまった結果、「何かが足りない」と感じることが多々あります。
それは、自然の癒しの力ではないでしょうか。
フクギ並木には、安全で快適な環境を提供してくれることに加え、目に美しく、耳に心地よい。私たちの五感に心地よくアプローチしてくるので、心や脳が喜ぶのを感じます。
自然と調和する琉球風水は、機能性の高さという実学としての一面と、目に見えない心地よさを主観的に感じる美学としての一面との、両方を持ち合わせいることが、何よりの魅力です。
王朝時代の風景を、五感で感じることができる場所に行くと、琉球風水とは何かを、身体で感じることができます。
「どんな暮らしがしたいのか」を考えるときは、住宅の間取りだけではなく、住宅周辺の環境にも目を向けてみましょう。
自然の中に、住宅を置いてみたとき、自然と住宅がどう調和しているかを感じることが、風水の良い環境を整えていくための感覚を磨く、第一歩になります。
PS.
具体的な琉球風水の家造りの方法は、こちらで解説しています。
こちらを読んでいただければ、自然と調和した、心地良い暮らしを実現できる新築住宅のつくり方の流れを、ご理解いただけます。
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