無重力着付け®受講生さまインタビューシリーズ
6人目は、着付けスクールに通われた経験がありながら、
再び鞠小路スタイルで学びなおされた
すぎえじゅんこさんにお話をお聞かせいただきました。
▶しっかり締まっているのに、ひもの感覚がない
---鞠小路スタイルの講座受講前には、ご自分で着付けはできましたか?
10年以上前になりますが、大手スクールに通っていました。
---どのくらいの期間、学ばれていたんですか?
週に一度、一年ぐらい通っていました。
お太鼓ができるまでに2~3か月かかった記憶がありますが、途中でやめてしまいました。
---せっかく一年も通ったのに・・・続かなかった理由はなんですか?
お道具を使って、一式そろっていないと着れないんです。
それが億劫で、なかなか着物を着ようと思えず、着ないと忘れてしまうんです。
---確かに、着ないと忘れてしまいますよね。
なのにまた、鞠小路スタイルのレッスンを受けてみようと思ったきっかけはなんですか?
どんなメソッドだろう?と気になっていたんですが、着付けよりも田中さんに興味がありました。
何故だか惹かれるものがあったので、無料体験会に参加しました。
---田中さんに無重力着付け®で着付けてもらう体験会ですね!
着付け経験者の方が実際に体験してみて、どうでした?
それまではゴムを使って着付けていたので、ひもは苦しいと思ってたんです。
それが、しっかりひもを締めているのに、ひもの感覚がなくなるのに驚きました。
---ひもの感覚がなくなる・・・って、具体的にはどういう?
着付けてもらったあとに、ひもでどこをしめたのか、わからなくなってるんです。
---あぁ、なるほど!ぎゅっと締めて苦しい感覚がないってことですね。
そうです!しっかり締まってるんですよ。なのにどこにひもがあるのかわからない。
---そして体験後に講座に参加されたんですね。講座はいかがでしたか?
実は最初はちょっと混乱したんです。
以前の着付けをはっきり覚えてないのにも関わらず、くせが残っているというのか・・・
無意識にそれまでの着付けと比べながら着ていた気がします。
あ、こうするんや、前はこうやったな・・・みたいにすごく思考が働いていた気がします。
講座中に田中さんに
「いままでの着付けのことは、いったん忘れて」
と何度か言われて、
比べていることに気がついたんですけどね。
▶手順より、身体の感覚で着る着付け
---無意識ですもん、自分では気づきませんよね。
そうなんです。
それで、新たな気持ちでやってみよう!と意識しました。
すると、今までのように面倒なことをしなくても、スッキリ着れたんです。
手順を覚えるというよりも、身体の感覚にゆだねていくと、美しく着れるっていうのが
面白いなぁ、と思いました。
---受講後、浴衣や着物を着てますか?
受講前から、浴衣で寝るってどんな感じ?窮屈じゃないのかな?
と興味津々で、寝るときに浴衣を着て寝ました。
---実際に浴衣で寝て、どうでした?
すごく気持ちよかったんです!
どこにも出かける予定がない日は、そのままずっと着てすごしました。
そうそう、お昼寝もしてみました!
---お昼寝、私も好きです!気持ちいいですよね。
以前は、着物はお出かけ着でしたから、出かけるときの気分は上がるんですが
帰ってくる頃には、ぐったり疲れていたんです。
それが今は、着ていることが気持ちいい!という感覚に変わりました。
---順も簡単になり、使う道具も減って、着心地が良い・・・
そうじゃないと、日常着として着れませんね。
そういえば、海外でも浴衣を着られてましたよね?
はい、移動などの疲れが取れるかなあと思って旅行に持って行って寝るときに着てみました。
旅行の慌ただしさもあって効果を実感する余裕はなかったけれど、
楽に氣持ち良く着ている実感があり、また、早朝にそのままお散歩に出てみたのがいい思い出です。
▶無重力着付け®で着物が身近なものに
---鞠小路スタイルの無重力着付け®を学んで、良かったことを教えていただけますか?
着物はそれまでも好きでしたが、外出着というか、お呼ばれなど特別な時に着るものでした。
無重力着付け®を習得してからは、もっと気軽に着れるものに変わりました。
---着物が身近になったんですね。
そうですね。
あ、それとね、田中さんのお話が面白くて・・・
単に着物を着れるようになる講座ではなく、日本人ならではの身体の使い方や、
考え方と着付けが密接につながっているのが、面白いんです!
実は、講座に通う前から、田中さんのブログやSMSの投稿を拝見していて
「これは、着方だけの話ではないな!」と感じていたんです。
それで、もし着付けを学びなおすなら、鞠小路スタイルさん!と思っていました。
---着方というのは、手順や道具を使う使わないなどですね。
その中で、特に印象的なことがあれば教えてください。
肌着ですね。
鞠小路スタイルさんのレッスンでは、肌着を重視されているというか
けっこう時間を取って、肌着を着る練習をします。
今までは、なんとなく適当に巻いていたり、着物スリップを着たりしていたんですが
肌着からしっかり学ぶことで、「なぜここがこうなるのか?」が腑に落ちました。
本を見てその通りにやってみたりもしましたが、うまくいかなかったことが
無重力着付け®で、はじめて肌着がぴたっと気持ちよく着れました。
---肌着がその後の着付けにひびいてきますもんね。
そうそう、講座では帯に身体を預けることを教えてもらったんですけど
それ以来、洋服を着ているときも無意識にその感覚を思い出して、姿勢を正すようになりました。
▶「ひもを解いた後に、身体が重くなる」不思議な感覚
---脱いだ後までお役立ちですね!
では最後に鞠小路スタイルの無重力®着付けを、勧めるとしたらどんな方ですか?
着物はしんどいもの、苦しいもの、と思っている方に勧めたいです。
多くの方が、着物を脱いだ後に解放された感覚になると思いますが、
無重力着付け®は、着ているほうが楽なんです。
「ひもを解いた後に、身体が重くなる」という不思議な感覚を、体感していただきたいですね。
もっとずっと着ていたい!着付けなんです。
---もっとずっと着ていたい着付け、いいですね!
【インタビュー後記】
「ずっともっと着ていたい」着付け、とお話してくださった
すぎえさんのお話のテーマは「ひも」
着物が苦しいもの、窮屈なものと感じるのは、「ひも」で左右されることが
多いのだと思います。
苦しくない!を通り越した着心地の良さをお話してくださいました。
(インタビューと文/くれや萌絵)