楽しいという気持ち | Paris暮らし
mはすでに事務所に通って仕事。
現在製作中の本の著者が、数日だけ外国からパリに来ていて、
この数日でレイアウトを仕上げなければならないのだそう。
(それ以前に元旦からジョギングに一人で行ったm。
 私は頭痛が危ない~とか言って行っていない。)

a君はまだまだ冬休みなので、
mがいない間に好きなだけコンピュータを独占中。
この家にはテレビがない上に、
基本的にゲームが禁止。

とはいっても、全く全てが禁止にはできないので、
ネットで少しだけテレビを見たり、年末にはサンタさんから
ゲームが届いたので、今コンピューターの前にいるのが
一番の楽しみのa君。
パリにいると、結局
コンピューターなのですよねー。体に悪い!
大人もそうだけどね。
でも冬の間は、ノルマンディーの海に行っても、
寒いばかりで何もできないので、冬の間は行かない。

私は、本当は書かなければいけない原稿が山積みなのだけれど、
後数時間したら、後1日してから初めよう・・・と、ずっと言っている。(笑)

翻訳の原稿と記事原稿が重なっていて、
たぶん30ページくらいあるのだけれども~。
ちょっとお正月気分で力を抜いたら抜けすぎている。
締め切りも重なっていてあと2週間くらいしかないというのに。
大丈夫だろうかあああ。

お昼ご飯を食べながら、
私「ところで学校の宿題ってものはないの?」
A「・・・・あるよ。」(←日本語で)
私「あ・・・あるんだー。私も本当はやること死ぬ程あるだけどさー・・・。
 まだやりたくないー。」
A「・・・大人でしょ~!!仕事でしょー。」(←日本語で)
と言われる。

この2日間ちょこちょこと最低限の家事だけやって、
本を読んだりのんびりしていた。

でも、練習だけは、ピアノもフルートもしっかり数時間づつやった。
普段吹かないピアソラ(タンゴの作曲家)や新曲も。
久しぶりにピアソラ通してみたけど、
基本的には、そのまま本番に乗せられる。
(もちろん、数日作り直さなければだめだけど。)
ふーむ。「一度完全にマスターした曲は数年ぶりでも、
基本的にはそのままその瞬間に本番で出せなけばいけない。」と
言っていた教授の言葉はやはり本当なのだな。

いつまでも完璧ではないと曲を抱えるのではなくて、
曲の理想の形が頭の中で鳴っている状態に
自分の演奏がついていく形をとるものなんだから、
演奏は練習量ではない。という教授の言葉を聞いてから、
ちょっとだけ意識が変わった気がする。

というか、あたりまえなんだけど、
ピアノは、趣味で弾いているだけなので、
どんなに気持ちがのっても、
ぜんぜん指がついていかないのがもどかしい。
(でも、自分で和音を弾けるというのは、
 ぞくぞくするほと楽しい。
 ドビュッシーの和音変化なんて、
 自分で鳴らせたことが嬉しくて一小節づつ
 いちいち、じーんと幸せになる。)

そのもどかしさを抱えたまま、
フルートを吹き始めると、
どんな小難しい初見の曲でもすらすら吹けるので、
自分のことなのに、まるで奇跡のように感じる。(笑)

たぶんスケートを初めて滑る人が、
オリンピック選手みたいに、
くるくる回れたり、ジャンプできたりしたら、
奇跡みたいに思うのとたぶんちょっと似ている感じだろう。

自由自在に楽器が操れるって
なんて気持ちがいいんだろう。なんて
久しぶりにそんなことを思ったりした。

普段はそんなことは全く思う余裕がなくて、
ついついここが難しいから失敗しないように。とか、
こんなんじゃだめだ。とか。
頭が固定されてしまいがちだけど。

少し気持ちも体も休んでいる時は、
音楽って最高に楽しい。と、心から楽しい気持ちで
音楽にむかえる。

本当は、どんなときでも、毎日
音楽が進んでいることが
楽しくて楽しくてたまらないという気持ち
が一番大事だというのに。
ついつい、別のことが頭を占めてしまう。

この子供がクリスマスの歌を歌うのが
楽しくてたまらないのと同じ気持ちを
大事にしていこう。何をするときにも。

さ、3ページでいいから原稿を書こう・・・。

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写真は、クリヨンホテルの部屋。
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