お墓購入で消費 者は何を悩んでいるのか?
いろんな亜流の石があって本物なのかというケースです。
クンナムやベルファーストなどいろんな種類の黒御影石の石見本を多数並べたら、すべての石を言い当てれるとおもいますか?
テレビで「利き酒」をやってるのを見たことがあるんですが、全部言い当てれる人はまずいません。
石のプロである石材店でも全部の石を熟知してはいないと思います。
ある石材店にて全てクンナム石使用を○○○万円でお約束しました。
さらにネット等で情報を集めてみると偽クンナムから本クンナムまで多種出てきて困っております。
後悔はしたくありません。
価格が適正かどうかなり、判断基準なりをご助言戴ければ大変に助かります。どうぞ宜しくお願い致します。
庵治石細目、大島特級、などの高級石を完全に見分けられる営業マンはほとんどいないと思います。
また職人でも実際に扱った人でないとわからないと思います。
龍王(万成の色の濃いもの)なら色の濃さが普通の万成とぜんぜん違うので一般の人でも見分けがつきます。
残念ながら日本の銘石は昔の水準のものを探そうとするとかなり苦労はすると思います。
黒御影石の判別も難しいです。
一緒にならべて見せられれば何とか見分けもつくんですが、単体で見せられた場合その石を言い当てるのは大変です。
え! 本クンナムが手に入る 本当ですか?平成23年5月25日更新
↑↑高庵寺の御住職様が本クンナムは手に入りにくいと書かれています。
相談者もいろんなサイトを検索されて、サイトごとに言ってる事も違うのでどれが本当なのかと私に相談されました。
しかし私も「本クンナム」は価格でしか本物だとは言えせん。
「えっ?その値段で本クンナムですか?信じられません。本クンナムならもっとしますよ」
と答える以外にないのです。
これを逆手にとられ問屋や商社が少し品質の落ちるクンナムを本クンナムですと正規の価格で薦めてきたら、「違うよ、これは本クンナムじゃないよ」と自信をもって言える人は何人いるんでしょうか?
かつての銘石の品質が落ちてきたり採石する丁場の違いによってプロでさえも判断がつかない事はいくらでもあります。
相談者が悩まれるのも無理はありません。
元々私は黒い石でお墓を建てることはあまり推奨していません。
しかし黒御影石を好んで使用する地域も多いです。
黒御影石は研磨が十分でなければ光沢は失われます。
これは黒御影石全般に言えることで普通の御影石の何倍も研磨は重要になってきます。
研磨が大事と言ってますが中国の一部の工場では手抜き研磨が行われ表面に薬品を塗ってくるようですが、あなたが契約しようと考えてる石材店は現地の工場にちゃんと指示出来るのでしょうか?
はなはだ考えものです。
最低でも経営者は現地に出向き工場関係者と研磨に関しては手を抜かない加工を約束していなければなりません。
そしてそういう工場で加工された本クンナムなら良いと思います。
残念ながら中国まで出向いて製作過程に指示をしてる石材店はどのくらいあるんでしょうか?
調べてみた事はありませんが少ないでしょうねえ。
本クンナムの価格は石材関係者は知っていますが、一般の人の場合は見積りを見た時に「高い石なんですね」という事くらいしかできないと思います。
そしてまた設計図を見てその見積価格が適正なのかどうかも分かりません。
そして私が見積書を診断するときも「本物だとして・・・」という注釈が付きます。
ある石材店さんのブログに「等級偽装」をした同業者の事が書いてありました。
さすがに今の世の中、産地偽装をする人はいないと思いますが、等級偽装が出てきてもおかしくはないのではないかと思います。
実際にあったのですから。