お墓の見積書の内訳と見方・・その7 | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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見積書の項目のおおよその価格(地域によって異なりますが)


どうやって見積書を見ればいいのかを書くのにこんなに長くなって申し訳ありません。

オープン価格で、その価格の付け方がぜんぜん違う商品がお墓なので、いろいろ説明してたらこのようになりました。

お墓の見積価格をどう見るかについて


お墓の価格を簡単に説明すると、
  • (石の単価 × 石の絶対量)
  • 舞台・外柵・巻石・貼石の価格
  • 加工代
  • お墓以外の付属品
  • 基礎工事代
  • その他の諸経費

を合計したものになります。
時々おおよその価格を書いていますが、1坪で外柵付きのお墓だと考えてください。


(石の単価 × 石の絶対量)について


才単価とよばれる石の価格ですが、多くの場合は加工費や施工費、文字彫刻費も含めた価格で現されるのですが、才単価をお墓の購入者に詳しく説明してる石材店はほとんど無いのではないでしょうか。
伝えてるとしたら「激安」を売り物にしてる業者だけでしょう。

とにかく価格さえ安ければそれでいいという消費者は数多くいます。
そしてまた、安くお墓を売ってる石材店が良い石材店だと思われがちです。
しかしながらなぜ安いのか?という事は消費者には詳しく伝えられません。
消費者は色の濃い薄いくらいは分かりますが、その他の要因は全く知らないのです。

地域によって違うと思いますが、
中国白御影石(G623)の場合、富山の公営墓地や村落共同墓地で建てる場合と都心やその近郊の民営墓地で建てる場合は3倍以上も才単価が違います。


舞台・外柵・巻石・貼石の価格


これはかなり重要な項目です。
お墓本体を立派に作っても舞台・外柵がお粗末だった場合は目も当てられません。

昔は巻石の角(巻石があわさった箇所)を金具で固定してなかったので、巻石が開いてしまってるお墓もあります。中には次にそこそこの地震が来た場合にお隣のお墓を傷つけてしまうようなヒドイ状態になってる巻石もあります。


加工費について


才単価が施工工事(約15万円)や文字彫刻費(約10万円)を含めてある場合が多いので、この場合の加工費はお墓そのものを制作した人件費と加工費以外の特殊な加工を言います。

蓮華(上下)、スリン、しょく台
総銀杏仕上げ

などが加工費です。
しかし中国が値上げしてきたものの中には「面倒な加工」についても値上げをしてきます。
面倒な加工とは大きな材料の加工、すなわちくり抜き型の納骨室と基礎石一枚盤です。
研磨が大変なのです。
簡単に立てたりひっくり返したりできるものではありません。
貼り合わせの場合は、厚さ4寸くらいの「石の板」なので簡単に研磨できます。

加工費は見積書に記入してる石材店もあれば、才単価に組み込んでる石材店もあります。
石材店の中には中国が値上げしたからといって、即座に値上げをしないで我慢してる石材店もあって、見積書には加工費が書いてない場合もあります。

見分けるのは簡単です、才数計算をすればすぐわかります。



お墓以外の付属品


墓前灯籠、小物置、などがこれにあたります。
花立や香焚きはお墓本体価格に含まれますので付属品ではありません。


基礎工事(解体費なども)


1坪10万円が目安です。
都心であればもっと価格は高くなるでしょう。
本当は1坪12万とか15万だと言われておおかしくはありません。
きちんとした基礎工事ならそのくらいはかかります。
最低でも8万、それ以下であればどんな基礎工事か責任はもてません。

基礎工事は本当に重要です、お墓が傾いたら一度解体して基礎工事をやりなおして再び組み上げなくてはなりません。この費用は30万円くらいはかかるんじゃないでしょうか。
場所と大きさと地域差にもよりますが。


その他の諸経費


レッカー車やポンプ車などの料金などです。
そのた数千円~2,3万円くらいの経費など。


お墓の見積書の内訳と見方についてのまとめとして


原石の価格は1才あたり数千円~数万円で、商社のHPには原石の才単価が記入されています。国産石の場合は数千円という事はありません。
数千円というのは中国の石だと思ってください。
ただこれはあくまで「原石の価格」で、加工した価格ではありません。

ちょっと前までは価格表が載っていたのですが、中国の値上げによって価格が大きく変化したようで価格表は削除されていました。

数千円の原石を購入してからお墓にするまでは、こちらの記事を見て下さい。
↓↓↓
お墓を製作

切断して加工し、磨き上げて製品にするまでの工程です。
設備もかかるし人件費もかかります。
数千円のものが数万円になってしまうわけです。

これはどんな業界でも一緒なんで石材だけが大きな利益をあげてるわけではありません。
ブランド品のほうがよっぽどヒドイでしょうね。

とりあえずになりますが、おおよその価格帯を書いておきます。
東京やその近郊の民営墓地ならこの価格の3倍以上だと考えてください。

中国白御影石(G623 G614)で
お墓本体の場合は、才単価=25000円以下
外柵や巻石の場合は、才単価=18000円以下

このあたりを基準にしてみるといいでしょう。

この価格を基準にして、
国産の「真壁小目」あたりが、約2倍
インドのM-1あたりが、約2~3倍
と考えていいでしょう。

しかしながらこの価格は、公営墓地や村落共同墓地のような、自由に石材店を選べる場合のみに適応されます。

民営墓地では適応されません。