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お墓は自社製作と海外製作があります。
現在ではお墓の多くが中国で製作されています。場所は福建省厦門(アモイ)というところが主流になっています。日本に入ってくる中国材の多くは福建省産出のものが多いのと輸送コストから海辺に近い厦門が発展しました。
価格の違い
もちろん中国製作のお墓の価格は日本で石職人が製作するよりも安いです。石材店によっては「中国製作」である事をお客様に伝えない事もあります。「聞かれなかったから。」と後から言われたら何だか価格をふっかけられたような感じを受けてしまいます。
石材店選びのポイントにもなるのですが、「中国製作」である事を隠すような石材店は避けたほうがいいかもしれません。細かい細工が施されてるようなお墓は「中国製作」であると思った方がいいです。日本は「直線美」を中国は「曲線美」を重要視しているのでお墓の形を見ると一発で分かります。コスト面などからほとんどが「中国製作」であると考えてもいいでしょう。
お墓製作の工程
切断 大切り → 中切り → 小切り
原石から最初に切り出すのが「大切り」、順に「中切り」と進み、花立などの部品を切り出すのが「小切り」です。石には立て目と横目があって墓石を製作する時は基本的に石を立て目に加工します。
廉価な中国加工のお墓の場合、目が揃っていない場合があるので注意しましょう。しかしながら一般の人にはかなり分かり難いです。石を立て目にあわせる場合は当然歩留まりが多くなって費用もかかる事になります。価格が高くなるのはそれなりの理由があるのです。国産最高級の庵治石は石の目を合わせるのが非常に困難なのです。墓石本体の10倍もの石材を使うと聞いています。
加工・お墓本体
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最近は花立香焚きなども複雑な加工を施されているのを見かけるようになりました。特に可動部分(香焚きの前の扉など)など壊れたら修理が大変だろうなと思うようなものもあります。
本体以外の加工
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通常は墓石本体より安い材料を使います。例えばお墓本体を真壁小目にした場合、外柵その他を真壁中目を使用したりします。注意としては墓前燈籠はお墓本体と同じ材料を使う事です。石材店から提出された見積書には石の材質が書いてあるので確認してください。
研磨
かなり重要な肯定です。
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仮組
お墓の各部分が出来上がったら仮組をしてうまく収まるか確認をします。実際に建てられたお墓を見ると時々「あっ、ここ失敗したところだな」と気がつく事があります。他社の職人さんも苦労したんだろうな、なんて思いますが普通の人には分からないかもしれません。
文字彫刻
彫刻は浅いと見栄えが良くありませんので文字の幅くらい深く掘らないといけません。文字の幅の広い所は深く狭い所は浅く彫刻します。そうするとバランスのとれた彫刻になります。
以上がお墓の製作の流れなんですが、各工程は別に詳しく書きます。