なぜ出来ないのか理解できません。
関東の民営墓地を購入された方から相談されました。
指定業者制度があるので、まったく自由が効きませんという相談でした。
霊園には規格寸法もあって守らなければなりませんが、「それを規格って言うのか?」と思うことがありました。
納骨室の構造も規格なんですか???
相談者から設計図と見積書を見せていただきました。価格は仕方ないとしても、なぜ納骨室の構造を重視してくれないのか理解できません。
こちらが指定石材店から出された納骨室の構造です。
納骨室は厚さ0.35尺(約10cm)の板で貼り合わせられた構造です。
つなぎ目があります。
私は「規格があるから全て守って構造を重視してくれるようにお願いしてください」と伝え、次の写真のような構造にしてくれるようにと指示させていただきました。 大きな石をくり抜いてつなぎ目がない構造です。
どちらの方法でお墓を作って欲しいですか?と聞かれたらほとんどの人が「くり抜き」と答えられると思います。
納骨室の構造も規格なんですか???
三枚の板を貼りあわせて納骨室をつくっても、大きな石をくり抜いて納骨室を作っても、寸法は同じなんですよ。 ましてや関東の墓地なので敷地は小さくて、くり抜きにしてもほんの4才ほど石の量が増えるだけなのです。なぜくり抜きの納骨室にできないのでしょうか?
寸法の形も規格通りです。
納骨室をくり抜きにしてくれと言ってるだけです。
石の板を三枚貼り合わせるより、くり抜きの納骨室を施工するほうがラクなんですよ。
なぜ指定石材店は相談者の言うことを聞いてくれないのでしょうか?
これが理由かと思われます。
- 石の量が増えるので利益が少なくなる。
- 指定業者が決まってるから客は逃げない。
- 客の要求を上司に報告すると、グチグチ言われる。
石材店を選べない霊園を選んで、後から後悔してる人はけっこういらっしゃいます。
最近は消費者のほうでも「駐車場で待ち構えてる霊園では決めたくないという声もよく聞きます。
指定業者は「出来ません!」の一言で済まさないでもっと墓地購入者の要求に答えて欲しいと思います。