元気な石材店は良い石材店ですか?・・2 | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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元気な石材店は良い石材店ですか?
この記事は上の記事からの続きです。

「安物のお墓」と「安いお墓」の違いは?


前の記事で「安物のお墓」と「安いお墓」があって、それを消費者が見分けれるのはとても難しいと書きました。「安物のお墓」と「安いお墓」はどこが違うのでしょうか?

「安物のお墓」
品質に問題があるお墓の事をいいます。
品質が良くない事をしりながら販売するので、かなり悪質です。
最近は少なくなってきましたが、全くないとは言い切れないですね。
これは石材業界ばかりではなく、住宅産業やその他の業界でも実例はいくらでもあります。

「安いお墓」
石材店が努力して価格を安くしてる場合です。なるべくデザインをシンプルにしたり、規格を統一したりしてコストを下げてるお墓です。
都会では展示場を持たない石材業者を「ブローカー」と言って消費者に気をつけるように言いますが、この事について考えてみましょう。

現在お墓の加工がほとんど中国であるという事はご存知でしょうか。
と言うことは基礎工事が出来ればお墓を建てる事ができます。
文字彫刻やお墓の施工も「仕事が無い石材店」がやってくれます。(言葉の上で仕事が無い石材店と書きましたが、そうでもない石材店もあります。悪気はありません。)
実はこの方法がいちばんお墓を安く建てられます。
それで仏壇屋や地方の商社なども墓石産業に参入出来るようになったのです。
仏壇屋が自社でお墓を建ててると思ってる人はいないでしょうから理解できると思います。
ブローカーと呼ばれる業者も一時からくらべればかなり減ったようですし、地方都市でも富山のようにどんな時代でも「自民党」が勝つ保守的な地域ではブローカーそのものの存在さえも許されません。

同じ商社から同じ価格のお墓を仕入れても、展示場もない石材業者と工場もあり従業員もいる石材店では、後者のほうが経費もかかります。ましてやテレビCMなどをやっていれば、さらに経費がかかる事になります。

元気の良い石材店の特徴


記 事の題名が「元気な石材店は良い石材店ですか?」ということでかなり道はそれてしまいましたが、「元気な石材店」は「創業100年」とかっていう老舗石材 店ではなくて創業して20年か30年くらいの石材店か(創業者が初代)、途中で業種変更した石材店が多いように思われます。

だからこそ石材業者のしがらみに囚われること無く、デザイン性を追求したりその他新しい発想で営業して成績をあげているようです。
老舗の石材店から見たら「石屋じゃない、ただの墓石屋だ」と思えるでしょうが、飽和状態が先に見えてる業界ではそんなゆうちょな事を言ってられる状態じゃないと思います。

元気な石材店は老舗石材店とブローカーの中間の位置にいます。
そして今後は元気な石材店がより一層チカラを持っていくことでしょう。

元気な石材店が良い石材店かどうか?の結論


正直なところ、断定はできません。良い石材店もあれば悪い石材店もあるでしょう。 一般に「悪い石材店」とよばれる石材店は、
  • 競合が無い場合はボッタくる。
  • 価格だけを安くして、構造は二の次
  • 商談が強引
こんな石材店だと思いますが、それですら消費者は分からないでしょう。
ただその石材店の仕事を見ればわかります。
どんな立派なことを言っても石材店の施工例を見ればどのような石材店なのか判断できます。

私が婚約指輪を購入した時の事です。
最初は富山で誰でも名前を知ってる有名な宝石店に行きました。
店内も綺麗で、デザイナーズブランドのものなどもあって一度は予約しました。
でも気になるので友人に(メガネ屋さんです)、「どこか良い宝石店ってない?」と聞いたらご夫婦でやってる小さなお店を紹介してもらいました。

驚きました。
ダイヤのカット方法が違うのかどうかわかりませんが、ご夫婦のお店のダイヤのほうが圧倒的にピカピカ光っているんです。
ダイヤのカットはご主人自らやっていらっしゃいました。
もちろんカラット数も少し高かったわけですが、ダイヤの光沢がぜんぜん違いました。
ダイヤ以外のリングなどは大手の宝石店のほうがデザイン的にも優れていました。
結局私はご夫婦でやってる小さなお店で指輪を購入しました。
最終的にはダイヤのカラット数が高くてカットが優れてるものを選んだのです。


これをお墓に当てはめてみましょう。
大手の宝石店はテレビCMをバンバンやってる元気の良い石材店で、ご夫婦でやってる小さな宝石店は職人気質の石材店という事になります。
私はデザイン性ではなくて品質のほうを重要視したわけです。
確かにデザイン性は重要かもしれませんが、材質と構造を重視して購入したのです。

私はデザイン性よりも「石の材質」と「お墓の構造」を重視しているようです。
そして元気の良い石材店よりも「石の材質」と「お墓の構造」を重視している石材店のほうに魅力を感じてしまいます。
このように書くと元気のある石材店は良くないと言ってるように思えるかもしれませんが、テレビCMや新聞のチラシばかりに惑わされてはいけないという事を言いたかったのです。

もちろんデザイン性を求める人はデザイン性を求めればいいと思います。私はお勧めしませんが黒い石でお墓を建てたいと思うなら建てればいいと思います。自分の中で何を重要視するかを考えてお墓を建ててください。