前の記事で石材関係者の方と話した事を書きましたが、この記事をその続編です。
インドの石は中国に買われてしまうのでは・・
インド材が手に入りにくくなってきてる要因の一つに中国人がインドの石を買いあさっているという理由が考えられるのではないかと思われます。
それは中国の生活水準が物凄く上がってきてるという事からも容易に推測できると思います。
日本も韓国もオリンピックを開催してから生活水準が上がってきました。
中国も同じです。
先日テレビを見ていたら、村民の年収の平均が1億円もある村を取材していました。
実際は日本円で1億円の価値があるという金額ですが、それでも中国ではナンバーワンです。
それは村自体が会社を設立し工場を作って物凄く発展したというのです。
その年商はなんと、6500億円というから驚きです。
そしてこの村は中国では農村だった貧しい地域だったのです。
すべてがこの村のようではありませんが、中国の発展はめざましく多くの建造物が建てられ、そこには石材の需要もかなり多くなってきてます。
インドの石が良いと知ってるのは中国人も同じです。
誰がどう考えても中国の石よりインドの石が良いと判断できます。
吸水率が低くて硬くて磨けば光沢がでる。
さらにカラフルな石もたくだんある。
欲しがるのは日本人ばかりじゃなく、中国人も同じです。
銀河が手に入れにくくなったのはこれが原因じゃないかな、というのが私と石材関係者の方の結論です。
高級石の庵治石や大島特級、小松石とくらべれば価格は下がりますが、真壁や稲田などより価格が高い石はたくさんあります。
産出量が少なくて中国に買われたら、とうぜん手に入りにくくなって価格は上昇します。お墓の底値は過ぎてしまったわけですから、数年後のお墓の価格はどうなっているでしょうか?
年収300万円以下の労働者が増え、サラリーマンの平均年収が400万円を割ろうとしてる日本で、高級なインドの石や国産の高級石でお墓を建てる人が増えるとは思えません。
石材業者が今までの利益をあげられるのは、もしかしたらあと数年かもしれません。
地方へ行けば行くほどお墓を持ってる人は多く新規のお客を取り合ってるのが現状ですし、首都圏は団塊の世代の青田刈り(生前墓を建てる)という状態がいまの石材業界です。
10年後の今のようにお墓を建てられると思ったら大間違いで、新規にお墓を建てる人が減少し、お墓にかける予算が少なくなってくるのは目に見えております。
さらにインターネットで調べる人も増えます。
そうすると、それに対応できる石材店しか残れないでしょうね。
「10年前はインドの石を使えた時代だったんだよなあ」というため息混じりの声を聞くことになるかも?
それといま
1元=12円くらいですが、これが70円くらいになると言う経済学者がいます。
それはオーバーですが、
1元=24円の倍になったとしたら、G603やG623、G614などが真壁や稲田よりも高くなるんです。
中国材が高級石材になるという笑える時代がくるかもしれません。
そうすると「お墓は国産材で」という事になるかもしれません。
加工はどこでやってるでしょうねえ。