あなたのお墓は中国で薬品を塗ってありませんか? | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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数十年後が心配です。


私は無機コーティングをお墓の表面に塗る仕事をしようと思いましたが、既に墓地に建てられたお墓にコーティングする事は断念するしかないのかと思っています。
関東の業者さんは薬品を取るのにいろいろ工夫されてるようですので、何か良い成果が出るまではコーティングの施工が難しい(やれないわけではありません)のです。

ワックスが塗られたと思われるお墓の写真



上の写真を見ていただきたいのですが、ピンクの丸で囲った箇所が「ピカピカ」に光ってます。
この光り方は異常です、あきらかに表面にワックスが塗ってあるのがわかります。
ピンクの丸の上のこうの「銀杏仕上げ」の部分もピカピカです。石は中国白御影石ですがこの光り方は不自然極まりないと言っていいでしょう。

クンナム、ニューインペリアルレッド、アーバングレー、などインドの石は硬いので研磨するとピカピカになります。逆に言えば硬い石は研磨に気をつけなければならないのです。

なぜお墓の表面に薬品やワックスを塗るのか?


  • 研磨工程を減らすことによりコスト削減できる。
  • ワックスを塗れば通常の研磨よりピカピカに光かる。
  • 薬品を塗ってダマ(ボタ)を消す事が出来る。

上にあげたのが理由です。
この影響は日本にも出ていて、若い石材店の経営者の中には「お墓の表面はワックスを塗るのが当たり前」と自社で加工する国産のお墓にさえもワックスを塗っているというのです。
コーティングの関東の業者さんは一軒一軒石材店をまわって、表面に薬品を塗らないで「無機コーティング」を塗るように営業させています。中には賛同してくれてワックスのしようを中止した石材店もあると聞きました。

研磨工程の最後は水でポリシングという加工をするのですが、下手な職人だと角を落としてしまうので、案外技術が必要になります。そういう工程をワックスをかける事によって省くことが可能になるし、外観がピカピカになるので一石二鳥ということでワックスや薬品を塗るようになったのでしょう。
一番の原因はコスト削減ですが。

どうすればワックスや薬品が塗ってないお墓を購入できるのでしょうか?


あまり知られていないお墓の流通経路⑤最終話:安心できる中国産墓石とは?/神戸新聞マイベストプロ神戸主催セミナー「お墓選びで知っておきたい5つのポイント」おさらい
株式会社第一石材の能島孝志さんのコラムです。
この記事の中ほどから、「どうすれば安心できる中国産墓石をお客様に提供できるのでしょう?」かと能島さんが出された結論を書かれています。
能島さんは
  • 自分自身が中国に出向く
  • 自分の考えを工場のオーナーや工場長、また、職人スタッフともじっくり話し合う
  • 毎月現地へ出向いて、原石のチェックから製品検査のすべてに立ち会う
  • 中国語の習得も必要
  • 石材店の店主自らが、自分自身の目で見極めることが一番の方法

このように書かれています。
石材店の店主が石は商社任せにしてどこの工場で加工してるのか、どのような加工をしてるのか全く知らないという場合もあるそうです。
能島さんの記事は5つあるので、興味のある方は最初から読んでみたらいいでしょう。

能島さんの記事は石材店側から書かれたものとしてはとても中身が濃いし、知識も豊富と見受けられ、書いてある事の信頼性も高いです。読んでおいて損はありません。

日本人が中国に出かけて信頼してくれるでしょうか?


いくら中国に出かけても、中々現地の中国人と親密になれません。それはその人の人間性にもよります。
それよりも効果的なのは

中国工場と交渉させるのは、日本に住んでる中国の方に交渉させるのが一番です!


私の知り合いのある石材店は、このように中国工場との交渉は中国人社員に任せていて、「表面には絶対に何も塗るな」と指導しています。そして定期的に現地に出張させて交渉させています。
その石材店の店主は「日本人が行って交渉しても無理、おなじ中国人同士でないと言う事を聞いてくれるわかないだろう」と言われています。日本人だと言うことを聞いたフリをされるだけだというのです。
ここまでしないと表面にワックスや薬品を塗ることを止めさせる事はできないのです。

なぜワックスや薬品はいけないのですか?


  • ワックスの効果はせいぜい10~20年
  • 研磨工程が大幅にカットされている
  • 変色の原因になる可能性もある

ワックスや薬品が良くないのはこのような要因からです。

本当かウソかわかりませんが、聞くところによると「3000番」で磨いた後にすぐワックスか薬品を塗って仕上げるというのです。これが事実なら20年後のお墓は見るも無残な外観になっていることでしょう。

墓地へ行って「韓国の石」で建てられた20年くらい前の石を見てください。
とても無残な外観です。
サビは出てるわ、水の染みこんだ後はとれないわ、変色までしています。
今後中国で加工された中国の石で作られたお墓が「全く心配の必要はありません」とどうして言い切れるのでしょうか?


研磨は7回の工程があるそうですが、中国では3回でその後ワックスを塗るというのです。
車を考えてみればわかりますが、10年以上持つワックスがあるでしょうか?なぜ石はワックスが長持ちするかというと石の表面には細かい穴があいているのと、石自体がワックスを染み込ませてしまうからです。
車の表面にはワックスは染み込みませんから。


あなたの家のお墓はだいじょうぶですか?