何なの?お墓の価格って。半額になっちゃうんですか? | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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お墓の価格って有って無いようなものなのですか?



私の知人がお墓を建てる事になりました。中部地方の某所在住の方です。以前から「お墓を建てるときはアドバイスしますよ」と声はかけておりました。

昨日、電話で話をした事をちょっと書きたいと思います。

お墓の価格はオープン価格であり、使う石の種類や石の量などで大きく変化するので有って無いような価格と言われるのですが、実際はちゃんと計算して価格を出しています。

墓地は民営墓地


墓地は公営墓地があいていないということで「民営墓地」を選ばれるようです。「民営墓地」といっても地方都市の場合は指定業者になってる石材店は都会と違って保証金を積んでる場合はありません。
石材店(複数の場合もあり)が墓地を開発し、それを宗教法人に寄付するという形をとっているか、不動産屋が墓地を開発し、複数の石材店に売却している場合のどちらかです。
どちらの場合もビックリするような価格ではなく、1坪30万~くらいの価格です。お墓も都心や都心近郊のようなビックリするような価格ではなく、けっこう普通の価格で販売してる場合が多いです。

地方都市の場合は「民営墓地」でも適正な価格でお墓を建てられる事もあります。


お墓を建てる時に悩む要素が少なくていいですね、地方都市は。
もちろん政令指定都市の場合は地方都市といっても土地などが高いのであてはまりません。


価格の下がり具合が凄いんですが・・・


最初に出された見積価格が180万円、交渉して90万円、それも墓地代を含めて。さて皆さんは、この大幅値引きをどう思われますか?

確かに最初の提示価格は値引きを予想した価格だとは思いますが、同じ石を使用して半額になるとは思わないでください。
石は韓国産、巻石を巻いて玉砂利を敷き詰める。和墓で竿石は9寸。
僅か1行の文章ですが、この文章には多くのことが隠されているんですよ。
  • お墓は展示品
  • 展示してから少なくとも数年(5~10年以上)は経過している。
  • 激安価格なのでお墓に少々問題がある場合もあるので必ず見せてもらう事

お墓は展示品であると思われます。


墓石の90%以上が中国加工の時代に韓国の石を輸入して自社加工したり、韓国の石をわざわざ中国に運んで加工してこの価格で提供など絶対にできません。不可能です。


展示されてから少なくとも5年以上は経過しています。


このお墓は展示されてからかなり経っています。5年以上とは控えめな数値であって実際は10年以上経過しているのではないかと思われます。
数年前に大阪で「産地偽装」がバレてマスコミにまで取り上げられお墓の代金を返却するという事件があった時には、「大島」のかわりに韓国産の「商城」でお墓を作りました。このような場合以外に新たに韓国産の石を使用するということは今はほとんど無いのです。
韓国からの輸入が主流だったのが20年くらいまえで、10年前などはほとんどが中国からの輸入です。
ただ展示品であっても室内であれば問題はありません。


お墓を見せてもらいましょう。


ほぼ100%展示品と思っていいと思うので外観を確認してくださいと伝えました。 気を付けなければならないのは、「サビ」、「石が水を含んで抜け切らない」、「目に見えないくらいの亀裂」、です。

もちろん最後の「小さな亀裂」があるのを知ってて販売する石材店など無いかもしれませんが、絶対無いとも言い切れませんので、かなり注意深く見る必要があります。
しかしいつも言ってる事ですが、一般の消費者の方は「外観を見てもどこを見ればいいのか分からない」と思います。私が住宅展示場に行っても肝心なところを見抜けないのと同じです。普通の人に石を見極める事が出来るとはとても思えません。

しかしながら「水が抜け切らない跡」などは誰が見てもわかるので、最低これだけは確認してください。
韓国から入ってくる石はほとんど白系だったのですが、中にはとても水はけが悪い石があって数日天気が続いても乾かない石があります。
というかもう一生水の染みこんだ跡が取れない石もありますので、室内ではなく屋外で展示してある石はよく見る事が大事です。


その他のアドバイス


  • 玉石を敷くより貼石にしたほうがいいです。
  • これ以上の値引き交渉はしないほうがいいです。
  • 基礎工事での確認点

玉石を敷きつめるより、貼石


玉砂利を敷きつめる場合、本来なら玉砂利の下はコンクリートじゃなくて土か砂じゃないといけないはずです。しかし最近は巻石より5cm程度低くしたコンクリート基礎にしてそこに玉砂利を敷きつめてる場合がほとんどです。
全く理にかなっていないので、貼石を貼ったほうが綺麗で掃除もラクです。玉砂利は色あせてしまうので、時々交換したいと言われるお客様がいらっしゃいます。タダというわけにはいきませんよね。

石とコンクリートに間にはゴミがたまってきたなくなりますし、コンクリート基礎の上に玉砂利を敷きつめる意味がわかりません、なので貼石にしたほうが良いですと伝えました。


これ以上の値引きはしないほうが懸命です。


石材店の気持ちが萎えてしまう、どこかで手抜きされるかもしれない、問題有りの展示品をまわされる、など価格を叩きに叩くと何かしらの対策をされます。
あまりにも酷い値引き交渉されるお客様に関しては石材店側も何かしらの対策をすると考えた方がいdすし、石材店自身が気持ちの良い仕事と思って仕事をしてくれると思いますか?
お墓を建てる職人に缶ジュース1本差し入れをしただけで一生懸命仕事をしてくれるんですよ。人間は感情の動物なので行き過ぎ行為は禁物です。


基礎工事については十分に話しを聞いてください。


地盤が柔らかかった場合に地盤改良が必要になる場合があります。「聞いて無いよ」と言われても地盤改良しないとお墓が傾いてしまう場合があるのです。この時に追加料金は発生するのか?などを聞いておきましょう。おそらく追加料金が発生します。
地盤が軟らかい場合に4寸角の杭を打ち込む場合もあります。この場合も聞いておいてください。
あとは 「鉄筋かワイヤーメッシュか?」
「鉄筋ならどのくらいのピッチなのか?」
などが気になるところですが、激安にまで交渉したら細かいピッチでの鉄筋などありえないでしょうね。
もう一つ、
「生コンの番号」です。
番号が高くなるに連れてセメントの含有量が多くなって、乾いた時に白くなります。
「220」以上が望ましいです。

私の無料アドバイスはこのような内容なのです。かなり細かく的確だと自分では思っているんですが。今回の場合は設計図が無かったのでこれが精一杯でした。