60才まで生きる確率は90%
人間が産まれて60才まで生きる確率は90%だそうで、それ以前に死んだ人は「病気」、「事故」、「他殺」、「自殺」で亡くなっているわけです。
お墓の営業マンというものは新聞の死亡欄を毎朝見ているものですが、今年の春に同級生だった人(満50才)の名前を見てかなりビックリしました。
喪主が長男と書いてあったので、「結婚して子供もいたんだな」と思いました。数年前に亡くなった同級生は喪主が父だったので、「独身だったんだ」と思いました。
何を言いたいかというと、「死んだら終わりです」という事です。特に若い年齢では。
残された家族は悲しみます。
若くして奥さんや旦那さんを亡くされた方や息子や娘さんを亡くされた方のお墓を建てさせてもらった事があるのですが、とても気の毒で見ていられません。病気などである程度の覚悟ができている場合と違って、事故死や突然死の場合は、かけてあげられる言葉すら見つかりません。
40代も半ばを過ぎたら、定期健診だけでは十分とは言えません。年に一度の「人間ドック」も併用して受けることが大切です。それがあなたの健康を守り、家族の悲しみも救うのですから。
50代半ば~60代前半で亡くなる方は医者嫌いが多い。
この事をよく覚えておいてください。
もしあなたがこの年令、または40代半ばであれば必ず定期健診と年に一回は「人間ドック」に行ってください。奥さんが悲しみます。子供が悲しみます。
奥さんを大切に・・・
うちの親父は母親に一回も「ありがとう」と言った事がありません。昭和一桁生まれはほとんどうちの親父と同じように奥さんに「ありがとう」など言わないみたいです。
しかし奥さんを亡くされた旦那さんを何人も見てきましたが、みなさん物凄くガッカリされています。おそらく一人で仏壇の前で号泣されているんじゃないでしょうか。そのくらい他人の私が見てさえも落胆ぶりが手を取るように分かります。
生きてる間に感謝の気持ちを伝えましょう!
本当ですよ。ぜひやってください。
秋も深まってかなり感傷的になってしまいましたが、お墓を建てるという仕事を忙しさのあまり事務的にこなしてしまうときがあります。
お客様中心じゃなくて自分中心の仕事をしてしまうのです。気持ちの驕りですよね。
そういう時には「良いお墓を建ててもらいたい」という当たり前の事を思い出すようにしています。
私たちはお客様に良いお墓を建ててもらいたいと思って色んなアドバイスをしているのですから。
もし家族が亡くなったら、
もし友人がなくなったら、
と考えたら、「ああ、俺は初心を忘れていたな」と思うのです。
「お客様にはりっぱなお墓を建ててもらいたい!」
この気持をわすれずに仕事をしていきたいと思います。
注:りっぱなお墓とは「価格が高いお墓」ではなくて「お客様が建てて満足されてるお墓」の事です。