石材店には出来る事と出来ない事があります。
ブログの中で、外国の石にも良し悪しがあるということや、デザイン性などを重視したり、、などと書いておりますが、消費者がそうのよな要求をした場合は価格が据え置きという事はありません。
必ず価格は上がります。
消費者の方が要求して価格が上がる場合
- 普段は使わない特殊な石を使いたいといった時
- 規格外の寸法になった場合
- 複雑な加工を要求した場合
普段は使わない特殊な石を使いたいといった時
国産の丁場によっては開店休業状態の採石場もあるようです。そういう石を使いたいと要求した場合は確実に価格は上がります。その石があった場合はすんなりと事は運びますが、なかった場合は数ヶ月も待って採石してもらわないとなりません。これだって力のある石材店でなければ丁場側もやってはくれません。「激安」を売り物にしてる石材店では100%無理だと思います。それと「石屋」が本業でない他業種組も無理でしょう。
ただ、調べてもらっても「無い」と言われる確率のほうが高いでしょう。
インドのニューインペリアルレッドなどのカラフルな石で、お墓が大きな場合も数ヶ月かかりますし、若干価格は」あがると思います。地下カロートの小さなお墓ならばすぐ手配できますが大きなものは日数がかかります。
規格外の寸法になった場合
これはほとんどの方は心配しなくていいでしょう。墓地の面積が広いとか大きなお墓を建てる場合の事ですから。![](https://stat.ameba.jp/user_images/20111115/12/marble-granite/c7/3f/j/o0309041411612605038.jpg?caw=800)
写真で見えますか?
赤い矢印で示してある石などが190cm角を超えるとコンテナでは運べなくなって、特殊な方法で運んでこないといけません。かなり割高になります。
外柵の巻石がとても長い場合も。
この場合も注意しなくてはなりません。一辺が12尺という長さの巻石を輸送する時にはかなり気を使います(4坪の正方形の墓地の場合だと一辺が12尺です)。
たいていの場合は巻石を半分にして6尺にして繋ぎ合わせるのですが、見栄えはもちろん12尺の一本某が良いに決まってます。なので営業サイドとしては12尺の一本棒を要求するのですが、現場からは折れる可能性があるといつも言われて、半分の6尺にしてくれと言われておりました。
こんな長い部材を予算が無いからと厚さを3寸にしてくれと言われたら絶対できません。運搬時に折れてしまいます。最低4寸、出来るなら5寸で巻石を作りたいですね。輸送途中で折れる可能性もあるし、加工そのものが大変なので少々割高になるでしょう。
複雑な加工を要求した場合
石材店によっては「総銀杏仕上げ」や「蓮華加工」で加工費を請求されます。才単価を表す時に統一できないのは加工代を中に含めるかどうかも考えないといけないんです。だらか価格は出せないのです。「総銀杏仕上げ」や「蓮華加工」ならまだしも唐戸の浮き彫りなど、加工代を据え置けと言うのが無理な話でしょう。
このお墓の場合はつなぎ合わせの柱型なので唐戸の側面と背面は板なのですが、くり抜き型の場合は大きな石の周りに彫刻して研磨しなければなりません。「価格は据え置きで」というのが無理な話でしょうね。
石材店でも出来ることと出来ない事があるので理解してください。