なぜお墓の彫刻文字に墨をいれるようになったの? | お墓の値段はいくら? 富山のお墓の営業マン・宮崎が正しいお墓の建て方を教えます。(富山・石川良いお墓研究所)

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なぜお墓の彫刻文字に墨を入れるようになったのでしょうか?




理由は見栄えが良いからです。
しかしむかしのお墓は竿石にも角台などにも全く黒や白の色が入っていません。
ところが最近のお墓は黒や白、時には金色などの色が入っています、なぜなのでしょうか?


あなたがお墓を建てたら親戚や友人に言われる事



みなさんがお墓へ行ってお墓を見るときは、「お墓の大きさ」と「お墓に使用してる石」は見ていても、お墓の構造とお墓に彫刻した文字(種類ではなくて、深いとかバランスがとれているかという事)は見ていないと思います。

「すてきなデザインですね」とか
「すごく立派なお墓を建てられましたね」とか
「疲れてる石は綺麗な石ですね」と
言われても

「すごいですね、あの構造なら水も入らないし修理も必要ないですね」とか
「文字も深く彫刻してあってバランスもとれてて素敵ですね」と
言われる事はありません。



お墓の構造と文字については言われる事はないのです。



お墓の構造は素人が見て判断できるものではありません。
同様に文字の彫刻もわからないと思います。ここでも文字の彫刻とは「文字の種類や入れた墨」ではなくて彫刻そのものです。
いわゆる、石材店がキッチリ仕事をしたかどうかです。

文字彫刻の職人さんも誇りをもって仕事をしているので、深く彫刻しなければならないところは「深く」、やや浅めに彫刻しなければならないところはそのように彫刻しています。
その判断基準が消費者ではわからないのです。

彫刻文字への墨入は手抜きから始まった・・・



墓地へ行って昭和20年代や昭和30年代に建てられたお墓を見ると彫刻文字には全く色が入っていません。彫刻文字に色を入れるようになったのは昭和40年あたりからです。(これは富山県でのお話で、もしかしたら他の地域はもっと早く墨入をしていたかもしれません)

昭和39年に東京オリンピックが開催されてから、生活水準は上がり物価も上がり生活も一変しました。

そうするとお墓を建てる人も増えてきました。
今とは違って完全に需要に供給が追いつかない時代です。
あまりにも仕事が忙しくて、彫刻文字を浅く掘って試しに「黒い色」を塗ってみたら、案外カッコ良いよ、、、と彫刻文字に墨を入れるようになったと聞きました。

その頃のお墓の彫刻文字を見ると、確かに浅い彫刻が多いです。


彫刻文字への墨入は手抜きから始まって、それが人気で広がったというのも面白い話ですね。

ただ何回もいいますが、

庵治石や大島、紀山、真壁などの国産白御影石には墨を入れないほうが良いと思います。