引き続き週刊東洋経済2011年8月6日号の記事から気になるところを。
石材店を厳選するのが墓選びのポイント
お墓選び、霊園選びのポイントを6つにまとめて説明しています。
①より多くの物件を見る
お墓を建てようと思ったら、とにかく多くの物件を見ることが必要だと説いています。
- 最初はネットやガイドブックで場所の目安をつける。
- 気になる物件は必ず自分の足で見に行く。
- どのような石材店が指定業者として入ってるか調べる。
- 信頼おけそうな石材店が見つかったら、その石材店から霊園を紹介してもらう。
- 知り合いに石材業者がいれば、その石材店を通して霊園に入ってる石材店を紹介してもらう。
記事ではこれが指定業者の裏をかく、ベストの方法であると説いてますが、本当にそうなんでしょうか?
信頼おける石材店が見つかったら・・・・・とありますが、一般の方に良い石材店を見分ける眼力があるとは思えません。何らかのアドバイスが必要になってくるんじゃないでしょうか。
どんなメディアやインターネット上に書いてある事だけでは判断できないものです。というのは「書けない事」が多すぎるのです。それも同じ業種の人間であれば言えないという事を理解してますのでなおさらです。
本当の事をお伝え出来るのは、マンツーマンの状態にいる時だけです。
知り合いに石材業者がいれば、その石材店を通して霊園に入ってる石材店を紹介してもらう、という記述ですが。。これも全面的にはお勧めできません、なぜならあなたが知ってる石材店は優良業者だという保証はないからです。
それでは石材店が優良なのか。悪質なのかの判断するにはどうすればいいのでしょう?
良い石材店」かどうかを判断するには実際に建てた人に聞けばいいのです!
私が良い石材店だと判断する基準は、基礎工事・外柵工事・お墓の施工工事、この三点です。もちろんこれに「適正な価格」というものも加わりますが。
多くの場合は実際に仕上がったお墓を直接見る事によってほとんど判断できますが、遠方の方の場合は施工後の写真を見てしか判断できません。それでも要の写真さえあればおおよその判断はできます。
お墓の紹介相談サイトでは良い石材店の見分け方として「実際に建てたお墓を見せてくれる」と書いてありますが、石材店が見せてくれるお墓は「うまく施工ができた」「お客様に喜んでいただいた」というお墓ばかりです。どこの世界に失敗したお墓を見せてくれる石材店がありましょうか。
私が墓地へ行ったら、すぐにどこの石材店か分かります、お墓のいろんな部分に各石材店の特徴が出ているからです。残念ながら一般の方には見分けはつかないと思います。
見分けがつかないからこそ、石材店は施工が上手くいったお墓しか見せないのですよ。考えてみればもっともでしょう。
実際に建てた人に聞いてみろと言われても、あなたの周りにはその墓地で建てた人がいない場合はどうすればいいのでしょうか?
墓地へ行ってお墓を建てた人に聞いてみればいいのです。
良い石材店かどうかを判断するには、実際の施工を見ることと価格を知る事以外にありません。残念ながらほとんどの消費者の方がこのこの事を実行されてはいません。
お墓参りのピークを避けて、あなたが気に入った墓地へ出掛けて、お墓参りに来てる人に直接聞いてみるのがいちばんじゃないでしょうか?都会では墓地代も含めれば片手にも届くというお墓を購入するならば、一日中お墓にいてお墓参りに来てる人にそっと聞いてみたらいいのでは?もちろん石材店の営業がいる場合は無理だと思いますが。
霊園には自分が「こういうお墓を建ててみたい」というようなお墓が必ず建っています。そのお墓にお参りに来た人に丁寧に尋ねたら本音は聴けるんじゃないでしょうか。
間違っても「この墓いくらですか?」などと会ったばかりに聞かないことです。大事な家族を亡くされてまだ気持ちの整理もついていない場合もあるからです。
「素敵なお墓ですね」と言って会話を始めるのがいいと思います。建てたお墓を褒められて気分が悪くなる人はいないと思いますから。それから自分がお墓を建てたいと思っているのだが何から始めたらいいのか分からなくて、とりあえず霊園に行ってみようと思ったので来たのです、と言えばよほどの場合以外は答えてくれると思います。
調子にのって相手の時間も構わず質問するのはやめてください。「どこの石材店で建てたか」「満足してるかどうか」を聞ければそれでいいと思います。価格は指定業者が決められてる場合はほとんど変化はありません。
お墓を建てるという事は、本当に重要で思い入れがある人生の行事なのです。
この事をよく覚えておいてください。
6つある項目のうち一つしか説明できませんでしたので、のこりの項目については次の記事に書きます。