お墓の施工、繋いだ巻石
下の写真は田舎の墓地で普段目にする光景です。
お墓が四つならんで建っています。左の三基は同じ石材店で建てられています。右端の一基だけが別の石材店です。
見ただけではどこがおかしいのか分からないので左端のお墓をアップにします。
いかがでしょうか、6尺と3尺の巻石を前でつないで9尺にしています。
通常お墓の施工においては「つなぎ目を前で見せてはいけない」のですが、左の三基は同じように施工してあります。
普通はこのような施工はしませんが、三基のお墓が同じ施工なので施主は気が付きもしなかったのではないでしょうか。
右端のお墓は巻石につなぎ目はありません。舞台の前は9尺の一本ものを使用しています。
これが当たり前の施工なんですよ。
6尺の巻石は事前に用意してあったんじゃないでしょうか。
同じサイズの物をたくさん仕入れたら安くなるのはその業界でも一緒です。
建てた石材店は「まあいいだろう」と思っているかもしれませんが、この墓地に来たら「ここ見てください、弊社はこのような事を絶対いたしません」と言われるんじゃないでしょうか?
施工の失敗だとは言えないかもしれませんが、目立つ前の巻石がつないであるというのは考えものだと思います。