天才の読み方―究極の元気術/齋藤 孝 09180
- 天才の読み方―究極の元気術/齋藤 孝
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- ★★★★☆
「上達の達人」である
ピカソ、宮沢賢治、シャネル、イチロー
の天才たちが登場する。
前回はイチローの話が印象に残ったが、
今回は宮沢賢治かな。
その世界を熟知していないのに、
突然彗星のように現れた人を、
世間の人たちは天才と思いがちです。
しかし知らないでやったとしたら、
ただナイーブ(素朴)なだけなのです。
努力をしないでもできてしまうようなナイーブさというのは
往々に独りよがりなものになりがちですし、
また、その業績は一発だけでほとんど続くことはありません。
賢治は彗星のごとく現れたのではなくて、
それまでに勉強を積み重ねてきたからこそ現れたのです。
天才とは、きわめてまともでクリアな頭の使い方の
積み重ねが出来る人であって、
だからこそすごい仕事が出来るのです。
広い意味での勉強の果てにしか
天才性は発揮されないといえます。
この本では、度々、努力の積み重ねの
重要性・必要性が説かれている。
本書で取り上げた人物はそれぞれが
非常に強烈な仕事ぶりなので
どの人も印象に残ってますが、
共通してインパクトがあったのは
天才は量をこなすということです。
仕事も勉強も読書も量をこなすと、
徐々に要領がよくなってくる。
それで出来た時間や余力も、
更に量をこなすことに注ぎ込むことにしよう。
まだまだ小賢しくまとまる歳じゃない。