猪苗代の避難所。
今日は、猪苗代での避難所めぐりのことをご報告させていただきますね。
猪苗代は15000人の人口中、現在2000人以上の避難者を受け入れています。
その多くは、浪江町、双葉町などの原発20キロ圏内の方々です。
避難して来た方達は、主に公的な宿泊施設、大型の観光ホテル、個人経営のペンションにそれぞれ避難なさっておられます。
今回は2泊3日というわずかな期間でしたが、可能な限り避難所を回ってきました。
大人数の避難者がいらっしゃる所は案内所ですぐに教えてもらえるので、行く所を前もって東京でリストアップしていたのですが、個人経営のペンションの避難所となると数が多いので把握できません。
幸いなことに現地の方が支援物資を運ぶ車の運転をしてくださったので、ご存知のペンションの集まっている箇所をぐるぐると回り、避難者の方々が乗って来られたいわきナンバーの車が駐車してあるペンションを発見すると飛び込みで支援物資を配ってきました。
おそらく猪苗代だけでなく、各地の被災地でこのように支援物資がなかなか行き渡らない小さい避難所がいくつもあると思います。
高齢の方々が多く支援物資が集まる所まで取りには行けないので、行政だけでなく個々のボランティアが足を使って回らないと、支援物資は届かないと思います。
上の写真は、大型ホテルの中の図書コーナーです。
ここは避難者の方々とイベント交流も積極的になさっていて、かなり充実しています。
ワタシも物資を運んでいる合間をぬって、1時間ほど避難している子供達とお絵描き教室をしました。
そうそう、ちみっ子達にはアヒルの形をしたシャボン玉が予想以上に好評でしたよ。
それと、やはりお絵描きは好きでしたね。
お母様方の御意見では、折り紙も喜ばれるとのこと。
子供達はどの子もとても元気にしていました。
だけど、小さいお子さんのいらっしゃるお母様方は様々な不安をお持ちのためか、心配がお顔に出てらっしゃる方が多かったです。
そのお気持ちは当然だと思います。
これはワタシ個人の意見ですが、政府は危険なことは曖昧にせずにハッキリと発表してください。
危険なことを曖昧にするから、安全な事も曖昧になってしまうんです。
だから底知れぬ不安にずっと怯え続けなければいけないんです。
危険なことをハッキリさせてもらってこそ、安全な対策をとる手段が見えてくるんです。
図書コーナーにはお年寄りの方々も来られていて、ニコニコと気さくにワタシたちに話しかけてくださいました。
今回のボランティアでは、本当にどのお年寄りの方も嬉しそうに話しかけてくださるのです。
おそらく福島に足を運ぶ人が減って行く中、東京から来たワタシたちに好意を寄せてくださったのではないかと思います。
それぐらい、他県から訪れる人がいなくなっているのです。
避難しておられる方々の多くは、高齢者の方たちでした。
高齢者の方達には、フラワーアレンジメントのお花の本や釣り魚の図鑑が喜ばれました。
中高年の男性の方は歴史関係のコミックスを喜ばれ、女性の方はドラマ化されたコミックスが好評でした。
図書コーナーにおられたおじいさんは、『僕はここで本を借りて、枕元に置いて寝ると安心するんだよ。』とおっしゃってました。
震災から2ヶ月以上が過ぎた今、お年寄りの方には心を癒すイベントがとても必要だと感じました。
ゴールデンウィークを過ぎて、各地でボランティアの方々の数が減って来ています。
どうか震災を風化させないでください。
これからの長い支援が、被災地には必要なのです。
ここは公民館的な避難所の図書コーナーです。
ここでは、段ボールに本を並べて、好きな本を選ぶようになっていました。
ワタシ達が到着した時、他の子は通学した後だったのですが、5歳ぐらいの男の子が残っていて、ワタシが本を図書コーナーに運ぶのをものすごく嬉しそうに手伝ってくれました。
エレベーターの中でその子とワタシがはしゃぎながら本を運んでいると、引率してくださった係の女性が、『R君のお家は流されちゃったんだよね。』とポツリとおっしゃいました。
それまでキャッキャッと話していたR君が、『うん。』としっかりとした声でワタシを見て答える姿に、ワタシは何も言えずに固まってしましました。
この子は津波から逃れ、そして今度は放射能で生まれ育った町から逃げ出さなければいけなかったんです。
今回避難所では、言葉に詰まることが何度もありました。
少年漫画を描いているくせに、自分のキャラクター達に言わせている正義の言葉なんて、いざという時にはなんも出てきません。
『頑張って。』という言葉も、被災者の方々に対しては本当に言えません。
どう励ましていいのかがわからずに、ただだまりこむ自分が無力で情けなくてしかたなかったです。
R君はそんなワタシに、『ホラこっちだよ!ここに本並べると、みんな読むんだよ。』と率先して一緒に本を並べてくれました。
これからの日本は、この子たちが引っ張っていくんだと強く感じました。
そしてこの子たちが健やかに成長するためにも、大人であるワタシ達が日本をしっかりと復興させていかなければいけないと思います。
復興にはまだまだ長い年月が必要です。
ブームが過ぎ去るように、心の中で震災のことを薄れさせないでください。
全国各地にいる被災者の方々のことを、決して忘れないでください。
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明日は、避難所のペットたちのことをご報告させていただきますね。
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猪苗代は15000人の人口中、現在2000人以上の避難者を受け入れています。
その多くは、浪江町、双葉町などの原発20キロ圏内の方々です。
避難して来た方達は、主に公的な宿泊施設、大型の観光ホテル、個人経営のペンションにそれぞれ避難なさっておられます。
今回は2泊3日というわずかな期間でしたが、可能な限り避難所を回ってきました。
大人数の避難者がいらっしゃる所は案内所ですぐに教えてもらえるので、行く所を前もって東京でリストアップしていたのですが、個人経営のペンションの避難所となると数が多いので把握できません。
幸いなことに現地の方が支援物資を運ぶ車の運転をしてくださったので、ご存知のペンションの集まっている箇所をぐるぐると回り、避難者の方々が乗って来られたいわきナンバーの車が駐車してあるペンションを発見すると飛び込みで支援物資を配ってきました。
おそらく猪苗代だけでなく、各地の被災地でこのように支援物資がなかなか行き渡らない小さい避難所がいくつもあると思います。
高齢の方々が多く支援物資が集まる所まで取りには行けないので、行政だけでなく個々のボランティアが足を使って回らないと、支援物資は届かないと思います。
上の写真は、大型ホテルの中の図書コーナーです。
ここは避難者の方々とイベント交流も積極的になさっていて、かなり充実しています。
ワタシも物資を運んでいる合間をぬって、1時間ほど避難している子供達とお絵描き教室をしました。
そうそう、ちみっ子達にはアヒルの形をしたシャボン玉が予想以上に好評でしたよ。
それと、やはりお絵描きは好きでしたね。
お母様方の御意見では、折り紙も喜ばれるとのこと。
子供達はどの子もとても元気にしていました。
だけど、小さいお子さんのいらっしゃるお母様方は様々な不安をお持ちのためか、心配がお顔に出てらっしゃる方が多かったです。
そのお気持ちは当然だと思います。
これはワタシ個人の意見ですが、政府は危険なことは曖昧にせずにハッキリと発表してください。
危険なことを曖昧にするから、安全な事も曖昧になってしまうんです。
だから底知れぬ不安にずっと怯え続けなければいけないんです。
危険なことをハッキリさせてもらってこそ、安全な対策をとる手段が見えてくるんです。
図書コーナーにはお年寄りの方々も来られていて、ニコニコと気さくにワタシたちに話しかけてくださいました。
今回のボランティアでは、本当にどのお年寄りの方も嬉しそうに話しかけてくださるのです。
おそらく福島に足を運ぶ人が減って行く中、東京から来たワタシたちに好意を寄せてくださったのではないかと思います。
それぐらい、他県から訪れる人がいなくなっているのです。
避難しておられる方々の多くは、高齢者の方たちでした。
高齢者の方達には、フラワーアレンジメントのお花の本や釣り魚の図鑑が喜ばれました。
中高年の男性の方は歴史関係のコミックスを喜ばれ、女性の方はドラマ化されたコミックスが好評でした。
図書コーナーにおられたおじいさんは、『僕はここで本を借りて、枕元に置いて寝ると安心するんだよ。』とおっしゃってました。
震災から2ヶ月以上が過ぎた今、お年寄りの方には心を癒すイベントがとても必要だと感じました。
ゴールデンウィークを過ぎて、各地でボランティアの方々の数が減って来ています。
どうか震災を風化させないでください。
これからの長い支援が、被災地には必要なのです。
ここは公民館的な避難所の図書コーナーです。
ここでは、段ボールに本を並べて、好きな本を選ぶようになっていました。
ワタシ達が到着した時、他の子は通学した後だったのですが、5歳ぐらいの男の子が残っていて、ワタシが本を図書コーナーに運ぶのをものすごく嬉しそうに手伝ってくれました。
エレベーターの中でその子とワタシがはしゃぎながら本を運んでいると、引率してくださった係の女性が、『R君のお家は流されちゃったんだよね。』とポツリとおっしゃいました。
それまでキャッキャッと話していたR君が、『うん。』としっかりとした声でワタシを見て答える姿に、ワタシは何も言えずに固まってしましました。
この子は津波から逃れ、そして今度は放射能で生まれ育った町から逃げ出さなければいけなかったんです。
今回避難所では、言葉に詰まることが何度もありました。
少年漫画を描いているくせに、自分のキャラクター達に言わせている正義の言葉なんて、いざという時にはなんも出てきません。
『頑張って。』という言葉も、被災者の方々に対しては本当に言えません。
どう励ましていいのかがわからずに、ただだまりこむ自分が無力で情けなくてしかたなかったです。
R君はそんなワタシに、『ホラこっちだよ!ここに本並べると、みんな読むんだよ。』と率先して一緒に本を並べてくれました。
これからの日本は、この子たちが引っ張っていくんだと強く感じました。
そしてこの子たちが健やかに成長するためにも、大人であるワタシ達が日本をしっかりと復興させていかなければいけないと思います。
復興にはまだまだ長い年月が必要です。
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